娘だけじゃなくて孫も守る!70歳のリーアム・ニーソン「『ブラックライト』は、まったく飽きがこないすばらしい映画」

インタビュー

娘だけじゃなくて孫も守る!70歳のリーアム・ニーソン「『ブラックライト』は、まったく飽きがこないすばらしい映画」

御年70歳のリーアム・ニーソンが、『ファイナル・プラン』(20)、『マークスマン』(21)に続いてタッグを組んだマーク・ウィリアムズ監督のクライムアクション映画『ブラックライト』(公開中)に出演。陰謀に巻き込まれていく凄腕のフィクサー役を熱演したニーソンが、本作に懸けた想いや、信頼の厚いキャストやスタッフ陣について語った。

【写真を見る】リーアム・ニーソンが70歳とは思えないアクションを披露!
【写真を見る】リーアム・ニーソンが70歳とは思えないアクションを披露![c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

ニーソン演じる主人公のトラヴィス・ブロックは、FBI⻑官ガブリエル(エイダン・クイン)から直々に雇われている通称“フィクサー”だ。任務中に窮地に陥ったFBI潜入捜査官の救出をしている。娘や孫娘のために、フィクサーの仕事を引退しようとするトラヴィスだったが、ガブリエルからの許しが出ない。ある日トラヴィスは、救出した潜入捜査官のダスティ(テイラー・ジョン・スミス)から、FBIが一般人殺しに関与していることを知らされ、驚愕する。ダスティはこの一件で「ワシントンNC(ニュースサイクル)」の記者ミラ・ジョーンズ(エミー・レイヴァー・ランプマン)との接触を図り、そこにトラヴィスも駆けつけるが…。

フィクサーの仕事を引退したいと思っているトラヴィス
フィクサーの仕事を引退したいと思っているトラヴィス[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

ニーソンは哀愁ただようトラヴィスの胸の内について、「彼は長年このような仕事をしていたので、妻はトラヴィスのもとを去りました。いつも任務で彼女のそばにいてあげられなかったからです。また、娘の成長する姿も見てあげられませんでした。その娘が大人になり、いまは自らも母親となっていて、5歳のかわいい子どもがいるし、自分も年をとったので、引退を考えます。孫ともっと多くの時間を過ごしたいし、そばにいてやれなかった娘や妻との失った時間を穴埋めしたいのでしょう。そういった経緯や想いが、トラヴィスの言動や心理に強く影響しています」と捉えた。

FBI長官ガブリエル・ロビンソン(エイダン・クイン)に雇われているトラヴィス
FBI長官ガブリエル・ロビンソン(エイダン・クイン)に雇われているトラヴィス[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation


トラヴィスは事件の真実を追っていくが、そこに葛藤や苦悩のドラマが生まれていく。「真実を追い求めること、ましてや“本当の真実”にたどり着くことはそう簡単ではないし、人から聞き出せるものでもないです。だから『嘘をつくな。真実を言え!私に嘘をついても誰のためにもならない!』といった追求が、作中の攻防やアクションを誘発していくんです。それ自体はとてもエキサイティングだし、観客にとってもおもしろいと思います。しかし、なぜ真実を追求するかというと、根本にあるのは苦しみや裏切りといった動機なんです」と、ニーソンは説明した。

⼈権派政治家の死に疑念の⽬を向ける「ワシントン NC(ニュースサイクル)」の記者ミラ・ジョーンズ(エミー・レイヴァー・ランプマン)
⼈権派政治家の死に疑念の⽬を向ける「ワシントン NC(ニュースサイクル)」の記者ミラ・ジョーンズ(エミー・レイヴァー・ランプマン)[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

FBIの陰謀を世に知らしめようとする記者ミラ役を演じるのは、ミュージカル俳優として知られるエミー・レイヴァー・ランプマンだ。Netflixオリジナルシリーズ「アンブレラ・アカデミー」で映像作品に進出したが、ニーソンも同作を観て彼女に注目していたと言う。「エミーはとてもダイナミックで美しく、カメラに愛されている女性です。本作での共演したシーンは多くなかったのですが、特別な女優であることはわかりました。風変わりで独特な雰囲気がある、とてもユニークな人です」と彼女の印象を語った。

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