書店員がひと足先に『わたしの幸せな結婚』を鑑賞!「いい意味で期待を裏切る作品」「デートシーンにときめいた…」
国の命運を握る特殊能力”異能”とは
本作の重要な鍵を握る“異能”は、念力や超能力のようなもの。久堂清霞は着火能力があり、美世の義妹、香耶(高石あかり)は鬼や妖怪などが見える“見鬼の才”を持つが、美世は異能者の家系に生まれながらも、この能力を持ちあわせていない。これが、家族に酷く虐げられる理由の一つになっていた。
本作ではそんな様々な“異能”を持つ者たちの超人的な展開も見どころで、「捕らわれた美世を助けに行った清霞が門を燃やしてしまうシーンでは『おぉ…』と驚きの声が漏れました」「清霞が異能を封じられた空間でプチパニックになるシーンはハラハラした」「謎の人物が舞い、異能者の霊魂が解き放たれる冒頭のシーンが不気味でした」といった感想も。清霞と美世が生きる帝都の最高権力者、帝(石橋蓮司)は重い病気を患っているものの、彼の未来予知能力は不気味で、作品全体の不穏なムードを作り上げている。
心あたたまる人間模様にほっこりするシーンも
美世が継母の香乃子(山口紗弥加)や義妹の香耶から酷い仕打ちを受ける前半のシーンはあまりにも可哀想で見ていられないが、それだけに、久堂家に嫁いだ彼女が清霞の本当の心を知り、真実の愛を手に入れていくくだりや、お手伝いのゆり江(山本未來)から優しくしてもらうシーンでは次第に心がほっこり。
清霞と彼の直属の部下でもある五道佳斗(前田旺志郎)を始めとした陸軍部隊隊員の絆など、人間模様も味わい深く、「清霞が『申し訳ありません』と口癖のように謝罪する美世に『謝る必要はない』と言うシーンで涙ぐみました」「朝食を勝手に作って謝罪する美世にかけるゆり江さんの優しい言葉がよかった」「美世がお弁当を届けに来たシーンの隊員たちのわちゃわちゃ感がよかった」など、心温まるドラマに魅了された人も多かったようだ。
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キャストの演技力にも称賛の声
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