書店員がひと足先に『わたしの幸せな結婚』を鑑賞!「いい意味で期待を裏切る作品」「デートシーンにときめいた…」
若手から大ベテランまで、演技派キャストが魅せる
目黒が周囲も羨む美貌を持つ冷酷無慈悲な清霞をクールに体現し、今田が運命の出会いで彼と自身の心を氷解させる美世を熱演。「お二人が各々のキャラクターと原作の世界観を見事に表現していてすばらしかった」、「目黒さんの人柄や隠しきれない優しさが役にハマっていました」といった意見も多く、清霞の恋敵とも言える貿易会社の御曹司、鶴木新に扮した渡邊圭祐と、五道を演じた前田に対しても「鶴木と五道はイメージ通り」「渡邊さんの鶴木は謎の人物として最後まで目が離せませんでした」「五道は頼りになるし、おもしろかった」という絶賛の声が。
さらに、継母・香乃子と義妹・香耶を演じた山口と高石にも「美世へのいろいろな想いが入り混じった山口さんの感情表現と迫力は圧巻!」「高石さんの小憎らしい感じが可愛かった」という感想が寄せられた。また、ナレーションも務めた宮内省長官、賀茂村紀夫役の津田健次郎には「ナレーションを聞いて、すぐに津田さんじゃん!と思った」と、帝を演じた石橋や、新の祖父・鶴木義浪に扮した火野正平には「ベテランのお二人が出演されていたのは驚きでした」と出演を驚く声も。幅広い世代の演技派キャストたちの競演も、本作の支える魅力の一つになっていることが伺える。
恋愛模様も人間ドラマもアクションも堪能できる
「アンナチュラル」「MIU404」「最愛」など、数々のヒットドラマで話題を集めた塚原あゆ子監督が本作のメガホンをとっているのも注目したいポイントだ。丁寧な演出と巧妙な伏線回収で観る者を魅了してきた異才が、『コーヒーが冷めないうちに』(18)に続くこの劇場映画第2作ではどんな映像マジックで壮大なファンタジーを視覚化したのか?その感動と興奮は観た人にしかわからない。映画館の大きなスクリーンと対峙し、自分の瞳で目撃してほしい!
文/イソガイマサト
※高石あかりの「高」は、はしごだかが正式表記