ストリッパー経験を生かした圧倒的スキル!映画、テレビで見せたチャニング・テイタムのダンスと肉体美を振り返る
「マジック・マイク」シリーズのセクシーすぎるダンスにメロメロ…
そして、テイタムのダンススキルの高さをなによりも堪能できるのが「マジック・マイク」シリーズだ。テイタム扮するストリッパーのマイクが、自らの夢のため後継者を見つけ育てようとする姿を描いた『マジック・マイク』(12)では、腰を細かく高速で振ったり、タンクトップを脱いで筋骨隆々なボディを惜しげもなくアピールしたりと妖艶な踊りを連発。
ジャンプしながら空中で体を回転させるようなアクロバティックなダンスを見せたかと思えば、軍隊をモチーフとしたトレーニングのようなステージも展開。ストリップショーならではのコンセプチュアルなダンスは思わず目を奪われるものだった。
その続編となる2015年の『マジック・マイク XXL』は、前作から3年が経ち、ストリッパーを引退して念願の家具会社を経営するマイクが、かつての仲間たちとストリップ大会に出るため、バンに乗って旅に出るというストーリー。
映画の冒頭、一人黙々と家具を作っているマイクがラジオから聞こえてきた「Pony」に乗せて、体をくねらせながら金属を削ったり、電動ドリルを使ったりするシーンはハイライトの一つで、先述の「リップシンクバトル」ではジェナ・ディーワンにパロディされたほどだ。そしてクライマックスの大会の一幕では、女性を椅子に座らせるとその上に跨ったり、女性を床に寝かせて腰をなめらかに動かしたり…見ていて赤面してしまうほどの色気を放っていた。
そして最新作『マジック・マイク ラストダンス』では、破産によってすべてを失い、バーテンダーなどの仕事を転々とするマイクが、資産家のマックス(サルマ・ハエック)にオファーされ、ロンドンで人生の再起を賭けてストリップダンスショーを作り上げようとする。
冒頭からとにかくフルスロットルで、マックスに買われて行ったダンスでは、彼女を持ち上げて窓に押し付けたり、家具をポールのように掴み腕の力だけで体を支えながら空中で踊ったりと、たくましい肉体を存分に躍動させていく。
そして圧巻は、ダンスが絶え間なく繰り広げられる怒濤のクライマックス。マイクはバレリーナと共に舞台に上がると、雨を降らせたスリッピーな床を膝で滑るスピード感に加え、軽々とバレリーナを持ち上げるパワフルさ、そして抱き合って愛を交わすような過激な仕草まで、シリーズで最も激しく、そして美しいダンスを披露している。
シリーズの集大成にふさわしく、ダンスが生みだす高揚感を存分に感じられる『マジック・マイク ラストダンス』。生き生きとした姿で舞い踊るチャニング・テイタムの姿からは、抗うことのできない魅力を感じ取れるはずだ。
文/サンクレイオ翼