「シャザム!」主演ザッカリー・リーヴァイが語るDCユニバースと今後への期待「1日でも長く、このすばらしいヒーローを演じたい」
DCコミックスのヒーローたちのクロスオーバーが本格始動!注目のDCユニバース最新作『シャザム!~神々の怒り~』が公開中だ。“見た目はオトナ、本当はコドモの半人前ヒーロー”というかつてないヒーロー像で絶賛された前作に続き、主人公シャザムを演じたのがザッカリー・リーヴァイ。復讐のため地上に降り立った3人の女神にシャザムが挑む今作で、リーヴァイは映画界を代表する名女優たちと火花を散らし激しいバトルを展開。大人への入口を目前に揺れるシャザムことビリーの内面をもみごとに演じ、新たな境地を開拓した。そんなリーヴァイが、現場でのエピソードやDCユニバースへの期待を語った。
※本記事は、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
「ビリー(シャザム)の心は誠実で、闇落ちすることは決して許さない」
かつて戦いのさなかシャザムが折った“魔術師の杖”。その影響で、天空にある“神々の領域”が衰退してしまう。そのことに怒った神アトラスは、自分の娘である3人の女神に地球を襲わせた。一方で、18歳でもうすぐ大人になる微妙なお年頃のビリーと仲間たちはそれぞれの事情に悩みながらも、未曾有の危機に立ち向かう。
本作では、復讐のために降臨した神の娘たちが巨大モンスターやドラゴンを次々と地球に送り込み、人類や世界は大きな危険に陥ってしまう。明確な“悪”が存在しないことについて、リーヴァイはアトラスの娘も自分たちがヒーローだと思っているはずだと考える。「誰もが自分の物語のヒーローだという名言があるけど、いろんな物語や映画のヴィランたちも、自分が正しいことをしていると思っているんじゃないかな。でもそのために罪のない人たちを殺すとしたら、その行為はヒーロー的とは言えないんですよね。そこが3姉妹とシャザミリー(シャザム・ファミリー)の一番の違いだと思います」。
そんな本作におけるビリーの役割について、リーヴァイは正しい方向を指し示すコンパスだと捉えているようだ。「彼の心は誠実で、闇落ちすることは決して許さない。人の命を救おうとする時も、女神たちを傷つけないよう考えています。常に正しく行動をしたいと考え、正しい心を持っているから、ビリーは主人公なんです。女神たちは自分たちの正義を確信しているけれど、僕らから見れば人を殺さなくても姉妹は力を取り戻せるはずだと思っています。そんなところが、彼女たちを主人公と敵対する存在、つまりヴィランにしているんだと思います」。