ネコが大活躍のアニメ映画4選!ジブリ作品から『長ぐつをはいたネコと9つの命』まで
「シュレック」シリーズに登場した、マントと長ぐつがトレードマークのネコの“プス”を主人公にした「長ぐつをはいたネコ」シリーズ11年ぶりの最新作となる『長ぐつをはいたネコと9つの命』が公開中だ。これを記念して、これまで様々なタイプのアニメーションで描かれてきた“ネコ映画”のなかから傑作4選を紹介していこう。
スタジオジブリが描く魅力的な“ネコの世界”『猫の恩返し』
まずは『となりのトトロ』(88)のネコバスや『魔女の宅急便』(89)のジジなど、“ネコ映画”の名作も多いスタジオジブリの『猫の恩返し』(02)。「耳をすませば」の柊あおいが宮崎駿からのリクエストで手掛けた「バロン 猫の男爵」を原作にした本作は、バロンやムタなど「耳をすませば」に登場したキャラクターが再登場するユーモラスなファンタジーだ。
女子高生のハルは車に轢かれそうになっていたネコの国の王子ルーンを助けたことから、“恩返し”としてネコの国へと招待される。気楽なネコの世界にすっかり魅了されたハルは、ルーンの妃候補としてネコの姿に変えられてしまう…。そして人間の世界に戻れないと慌てたハルは、バロンの助けを借りて奮闘。スタジオジブリ作品らしい丁寧な背景と魅力的なキャラクターで描かれるネコの世界は、どこか懐かしい気持ちを味わえることだろう。
フルCGで描かれる、ユニークなペットたちの大騒動『ペット2』
続いては「ミニオンズ」シリーズなど個性的なキャラクターたちを数多く輩出してきたイルミネーション・エンターテインメントが贈る、人気シリーズの第2弾『ペット2』(19)。こちらはフル3DCGアニメーションで、愛すべきペットたちの活き活きとした動きや表情がとらえられている。
飼い主のケイティと楽しく穏やかな日々を過ごす犬のマックスとデュークをはじめ、様々な種類のペットたちが大騒動を繰り広げる本作には、もちろんネコのキャラクターも登場。食べることが大好きで、まんまると太ったクロエは、ペットたちの良き相談相手であり、仲間をまとめる姉御的な存在。“ネコあるある”も満載でとっても愛らしい。
ちなみに同作でプロデューサーを務めたイルミネーションの創設者クリス・メレダンドリは、『長ぐつをはいたネコと9つの命』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。
実写とアニメのハイブリッドで、“世界的ネコ”が現実世界に!『トムとジェリー』
次に紹介するのは、1940年に誕生したアメリカの人気カートゥーン「トムとジェリー」を実写とアニメのハイブリッドで映画化した『トムとジェリー』(21)。ネコのトムとネズミのジェリーはじめとした動物たちはアニメーションで、それ以外の大部分は実写で描かれている。
クロエ・グレース・モレッツ演じる新人ホテルスタッフのケイラが働く高級ホテルに引っ越してきたジェリーと、相変わらずジェリーを追いかけ回すトム。そんなトムとジェリーのせいで、世界が注目するセレブカップルのウエディングパーティが台無しに…。現実のニューヨークでトムとジェリーがドタバタを繰り広げるというこれまで見たことのないシチュエーションが味わえる一本だ。