押井守が40年の時を経て明かした「ダロス」の謎。「自分の運命を狂わせたのもOVAで、立ち直ったのもOVA」
「ダロス」で押井守のイケイケ期を目撃!
『機動警察パトレイバー the Movie』(89)や『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(95)、『イノセンス』(04)などの監督として、ジェームズ・キャメロンやウォシャウスキー姉妹、ギレルモ・デル・トロら、錚々たるクリエイターからも支持を集めている押井監督。本作はそんな押井監督にとって、「私も若くてイケイケだったので、後先考えずにやりたいことをやって、そのよさも悪さも全部形として残っている作品」だという。
押井監督は「本来はここ(トークショーのステージ)に一緒に立つべき師匠が亡くなってしまっていることが残念ですが、私も師匠が亡くなった歳を越えてしまった。今年で72歳になりますが、まだ自分より上で頑張っている監督が3人くらいいるので、あと10年はなんとか生き延びて頑張ろうかな(笑)。まだまだしぶとく頑張るつもりです」と宣言。本作で押井監督らしい銃器描写へのこだわりやイケイケ期の勢いを目撃しつつ、さらに今後どのような作品を生みだしてくれるのか、楽しみに待ちたい。
そして、今回発売される「ダロス[EMOTION 40th Anniversary Edition]」Blu-rayの特典映像には、既発のDVDに収録されていた「企画プレゼン資料」や、押井監督のインタビューを軸にOVAが生まれた経緯を語る「リメンバー・ダロス1983-2003」が、HDアップコンバートされて収録されている。
さらに、シリーズ完結記念に制作されたパンフレットと、既発のDVDに封入されていたブックレットも静止画のデジタルアーカイブとして見ることができる。1983年から続く、モアイでおなじみのEMOTIONレーベル歴代のムービングロゴも4種収録。ぜひBlu-rayで40年を経て蘇った「ダロス」の世界観を堪能し、いまも続くEMOTIONレーベルOVAの歴史を感じてほしい。
取材・文/成田おり枝
発売日:3月24日(金)発売
価格:6380円(税込)
発売・販売元:バンダイナムコフィルムワークス
※商品、特典の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■EMOTION 40周年記念特別番組もYouTubeで配信中