【リレー連載第4回】オカダ・カズチカ「聖闘士星矢」のハリウッド進出に受けた刺激「海外でやってみるというチャレンジはしてほしい」
新田真剣佑がハリウッド映画初主演を果たし、車田正美の大ヒット漫画「聖闘士星矢」を実写映画化した『聖闘士星矢 The Beginning』(公開中)。本作で描かれるのは新田扮する主人公、星矢のはじまりの物語。幼いころに姉と生き別れになり、スラム街の地下格闘技で生計を立てていた星矢は、ある男との出会いをきっかけに、女神アテナの生まれ変わりの女性、シエナを守るという自らの使命を知ることとなる。
タイトルの「The Beginning」とは“はじまり”のこと。星矢が自身のなかに秘められた力、小宇宙(コスモ)の存在を知り、シエナを守る使命を告げられ、聖闘士としての道を歩みだしたように、誰の人生にも“はじまり”がある。「運命を、超えてゆけ。」という映画のキャッチコピーは、そんな“はじまり”を迎えた聖矢を鼓舞する言葉だ。MOVIE WALKER PRESSでは、世代を超えて人々に感動と勇気を与えるべく戦い続けるプロレスラーたちにその言葉を重ね、プロレス界のスター5人にインタビューを実施。「私の“The Beginning”」と題して、プロレス人生での出会いや気づき、ターニングポイントなどを語ってもらった。熱い想いを抱く彼らの言葉から、明日を生き抜くメッセージを受け取ってもらいたい。
第4回に登場するのは「レインメーカー」ことオカダ・カズチカ。2012年、24歳でIWGPヘビー級王座を史上2番目の若さで戴冠。自身の顔が刷り込まれた「レインメーカードル」が舞い踊る華やかな入場シーンでおなじみだ。
「新日本プロレスを盛り上げてやる!という気持ちで入門した」
中学卒業後、15歳でウルティモ・ドラゴンの主催するプロレススクール「闘龍門」の13期生として入門。2004年にメキシコでデビューし、同年に「ヤングドラゴン杯」を制覇、2007年に新日本プロレスに移籍した。「言語や生活環境の違う場所での生活は大変でした」とメキシコでの生活を振り返ったオカダだったが、「プロレスラーになるという道に向かっていたので、キツい練習も苦ではなかったです」とキッパリ。メキシコでの経験で「日本のよさもわかったし、海外に住む大変さも知りました。一番よかったと思うのは、メキシコの文化を自分のなかに入れられたことです」と充実の表情を見せた。
新日本プロレスへの移籍は師匠であるウルティモ・ドラゴンの勧めだった。「日本で試合をしたい、日本で強くなって有名になりたいという僕自身の想いもありました」と新日本プロレス入りの理由に触れたオカダ。「当時の新日本プロレスは人気が下火で(笑)。僕が入って新日本プロレスを盛り上げてやる!という気持ちで入門しました」と入門当時、自らに課した使命も明かした。
日本とメキシコのプロレスはすべてが違うと明かす。「僕はメキシコで生まれたプロレスラー。すべての技術に違いがありましたが、戸惑うことはなかったです。メキシコのプロレスを学び、日本のプロレス、新日本のプロレスを基礎からしっかり学べた経験はプロレスラーとしての僕に確実に活きていると思います」と満足の表情を浮かべる。「入門当時はいろいろと考えている余裕はありませんでした。一番若いからやらなければいけないことがたくさんあって。とにかく精一杯練習して、試合して、雑用して。それだけを繰り返す生活でしたが、とても充実していました」としみじみ振り返る。
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■第1回 棚橋弘至の“The Beginning”
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■第2回 本間朋晃の“The Beginning”
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■第3回 永田裕志の“The Beginning”
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