【リレー連載第4回】オカダ・カズチカ「聖闘士星矢」のハリウッド進出に受けた刺激「海外でやってみるというチャレンジはしてほしい」
「ただ試合に勝つだけではなく魅力的な存在になる」
2012年2月12日、新日本プロレスの大阪府立体育会館大会にて棚橋弘至を破り第57代IWGP王者となったオカダ。「(IWGP)初挑戦でベルトを奪取できたので、正直苦労はしていません(笑)。何回も挑戦してやっと手に入れたわけでもないから、『こんなもんなんだ』と思ったのが本音です。でも、いま改めて振り返ると、あのタイミングでのベルト奪取で、しっかりとお客さんにインパクトを残すことができました」と心境を述懐。
IWGP挑戦前には、アメリカへ無期限の武者修行に出ていた。「自分に自信が持てたら帰ってこようと決めていた武者修行でした。だから日本に帰ってきたら宣戦布告しないわけにはいかなかったんです。1月4日、東京ドームでの凱旋帰国マッチに勝ち、メインのタイトルマッチが終わるのを待って、ベルト挑戦を宣言しに行きました。かなりたくさんのブーイングだったけれど、自信があったので逆に燃えました。『みんな、見ておけ!』くらいの気持ちで。『一瞬で手のひらを返させてやるからな』って思っていました(笑)」と試合に向けての気合いを解説。
そして迎えた2月12日の試合で見事勝利を収め、ベルトを手にした。「それまでずっとブーイングされていた僕が、すごい記録を作ってきたチャンピオンの棚橋さんと戦うことに、誰も期待はしていませんでした。そんななかで僕がチャンピオンになったことで、景色はガラっと変わりました。レインメーカーとしてもオカダ・カズチカとしても、これが“ビギニング”になっていると思います」と新日本プロレスで体験した“はじまり”について語ったオカダ。
「レインメーカー」はアメリカ修行で思いついたキャッチフレーズだ。「会社にカネの雨を降らせる存在を『レインメーカー』と呼ぶと教えてもらって。すごくおもしろいなって思いました。(アントニオ)猪木さんの『燃える闘魂』のように広く浸透するキャッチフレーズは、これからのプロレス界に必要だと思っていたし、ただ試合に勝つだけではなく魅力的な存在になるためには、わかりやすいことも大事だと考えていて。新日本プロレスに入った時の目標もこれからの新日本を盛り上げることだったので、レインメーカーってぴったりだなって。僕がいるからできることでしょ!ってことで、名乗っています。必殺技のレインメーカーを思いついたのもそのタイミング。技と僕の存在でカネの雨を降らせますってね(笑)」と満面の笑みを浮かべたオカダ。
「レインメーカー」を名乗る前と後では「確実に自信が違います」と力強く語り、「強さは正直、そんなに変わっていないはず。でも、自信はお客さんに伝わるし、だからこそ(カネが)降っているんじゃないかなって思います」と変化を口にした。
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■第1回 棚橋弘至の“The Beginning”
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■第2回 本間朋晃の“The Beginning”
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■第3回 永田裕志の“The Beginning”
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