【ネタバレあり】大団円を迎えた「マンダロリアン」シーズン3を総括！ディン・ジャリンとグローグーの成長ストーリーに惑星マンダロアの復興、モフ・ギデオンとの因縁に決着？も

「グローグーの『はじめてのおつかい』！仕草の一つ一つがいちいちかわいくて鼻血が出そう」(渡辺)

相馬「シーズン3は、これまで以上にグローグーのかわいさ押しがされていたような気もします」

渡辺「そこは大満足です！表情が前2シーズンよりも豊かになって、ウニャウニャしゃべってるじゃないですか。R2-D2もそうだし、ジャワもそうだけれど、なにをしゃべっているかわからないキャラはかわいく見えるんですよ。ドロイド修理のアンゼラ人もいたけど、グローグーは屈指のかわいらしさです」

西川「言われてみると、過去の『スター・ウォーズ』には、ここまでかわいいキャラクターはいなかったですよね。あれはパペットのよさなのかな。CGではなくて、物理的になにかが動いているのがいい。それが“かわいい”と思わせる要因かもしれませんね」

相馬「ディズニープラスで本作のメイキングも見ることができますが、パペットやアニマトロニクスなど様々な技術が使われているようですね」

渡辺「コクピット内で、ディン・ジャリンの膝の上にチョコンと乗っているのもかわいかったです。あれは、乗り物の一番前に乗りたい感覚なのかな。小田急ロマンスカーの先頭車両の最前席に乗りたがる子どもみたいな。そこがまたときめくんですよ(笑)」

西川「グローグーはシーズン3では、やたらと誰かと留守番をしている場面が多かったですよね。その一方で、第2話ではピンチのディン・ジャリンを救うため、ボ＝カターンの星に一人で向かったりしましたね。ボ＝カターンがスペースシップを覗き込んだ時に、コクピットからひょこっと顔を出すグローグーもかわいかったです」

渡辺「グローグーの『はじめてのおつかい』！もう、仕草の一つ一つがいちいちかわいくて、鼻血が出そうになります(笑)」

相馬「『マンダロリアン』よりも、それを観ながら興奮している麻紀さんを見てみたいですよ(笑)」

「シーズン1から通して見ても、ディン・ジャリンが許容する世界の幅が広がった」(相馬)

渡辺「『スター・ウォーズ』は昔からそうだけれど、主人公の成長を描くことに重きを置いてるじゃないですか。エピソード1～3ではアナキン、4～6ではルーク、7～9ではレイというふうに。そういう意味で『マンダロリアン』は、グローグーの成長を見るシリーズでもあるんだけれど、グローグーって成長するとヨーダみたいになるんですよね？」

西川「900歳まで生きる種族ですからね。そう考えると、ディン・ジャリンは成長を見届けることなく死んじゃうのかな…」

相馬「ディン・ジャリンが見られるグローグーの成長過程は、人間の寿命に当てはめると、せいぜいあと50年くらいですよね。まあ人間ではなく、異星の文明のルールを適用すれば、もう少し長く見られるかもですが」

渡辺「グローグーの成長が遅いから、ということもあるけれど、これまでの『スター・ウォーズ』のなかで、こんなに温かい気持ちで成長を見守ったことはなかったですね。グローグーに比べると、人間はすぐに大人になってしまうし」

西川「改めて思うのは、『スター・ウォーズ』はたくさんの話があり、状況の変化が大きな柱になっていました。その点『マンダロリアン』は、ディン・ジャリンとグローグーの関係性の変化と成長という、2人のキャラクターの話にフォーカスしている。そういう物語が核となるのは、いままでの『スター・ウォーズ』にはなかった。それが『マンダロリアン』の人気の秘密なのかもしれません」

相馬「成長という話でいうと、最終話でおっ！と思ったのが、あのドロイド嫌いのディン・ジャリンが、R5-D4に“バディ(＝相棒)”と呼びかけているんですよね。第1話から、というか、シーズン1から通して見ても、ディン・ジャリンが許容する世界の幅が広がった。それもすなわち、成長ということになりますね」