『東京リベンジャーズ』これまでの4ループを振り返り！『血のハロウィン編』でカギを握るキャラクターは？
内部抗争と、ドラケンの死を止める戦いへ
3回目のタイムリープの目的は、ドラケンの死の原因を突き止め救うこと。マイキーとドラケンに誘われ、東京卍會の集会に参加したタケミチは、東京卍會と敵対する暴走族グループ、愛美愛主(メビウス)との抗争が始まろうとしていることを知る。一度現代に戻ったタケミチは、当時の愛美愛主の総長である長内信高(湊祥希)から、裏で糸を引いているのがキサキであることを知らされる。情報を得たタケミチは、東京卍會と愛美愛主の抗争を止めるため、4回目のタイムリープを試みる。
4回目のタイムリープで、逮捕されたパーちん(堀家一希)の処遇を巡り不満分子が内部にいること、キヨマサが愛美愛主の残党と結託してドラケンの殺害を画策していることを知ったタケミチ。引き起こされてしまった「8・3抗争」の最中で、キヨマサに刺されたドラケンを見つけたタケミチは、意を決してキヨマサと対峙。キヨマサに対しトラウマを抱えていたタケミチだが、自身を鼓舞し、見事スリーパーホールドで締め落とすことに成功する。アッくんら仲間の援護も得て、病院に運び込まれたドラケンは一命を取り留めた。ドラケンが生き延びたことで未来が変わり、タケミチは大人になったヒナタと無事再会を果たすが…。
カギを握る3人と、マイキーの兄の存在
映画『東京リベンジャーズ』では、マイキーがタケミチに自分の兄のことについて語る場面も描かれている。弱いのに強い相手にも向かっていく兄であったこと、タケミチはそんな兄に似ていること、兄の時代の不良はかっこよかったこと。そして、肩肘張って喧嘩して自分のケツは自分で拭く…そんな、不良が自由に生きられる時代をつくるという夢を語ったマイキー。『東京リベンジャーズ2』は、彼が慕っていた兄を巡る悲劇によって引き起こされる抗争を食い止めるため、タケミチが再び戦いへと身を投じていく姿を描く。
最新作でカギを握るのは、場地圭介(永山絢斗)、松野千冬(高杉真宙)、羽宮一虎(村上虹郎)の3人。場地は東京卍會創設者の一人だが、ある思いを胸に東京卍會を抜け、キサキが率いる“芭流覇羅(バルハラ)”に入隊する。その芭流覇羅のNo.3を務めるのが一虎で、実は一虎も東京卍會創設者の一人だった。しかし、マイキーの兄である佐野真一郎を巡る事件を契機に袂を分かっており、彼はマイキーへ牙を剥く形となってしまう。一方、場地を尊敬し、場地の芭流覇羅入隊の真意を探ろうと奮闘するタケミチと千冬。そのなかで明かされる、東京卍會創設メンバーの固い絆は“東京リベンジャーズ”の真骨頂と言っていいだろう。
ちなみに、原作コミックとアニメでは、4回目のタイムリープ後にヒナタに会いに行った際、クローバーのネックレスを渡すシーンがあり、以降クローバーのネックレスが重要なアイテムとして登場するが、映画『東京リベンジャーズ』ではクローバーのネックレスは登場していない。また、原作コミックとアニメでは、直人に車でヒナタの家まで連れて行ってもらい、その車でタケミチとヒナタがドライブをすることも、ストーリー展開のキーとなっていた。『東京リベンジャーズ2』では、それらが違う形で現れているのか、それとも違うものになっているのか、映画館で確かめてほしい。
文/榑林史章
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