岡田准一と綾野剛が共演し、『新聞記者』(19)や『余命10年』(22)、『ヴィレッジ』(公開中)など話題作を次々と手掛ける藤井道人監督とタッグを組んだ『最後まで行く』が5月19日(金)より公開される。先日行われた完成披露イベントで岡田が「会心の出来」と自信をのぞかせた本作の見どころを一気に紹介していこう。
大ヒット韓国映画をリメイク!岡田准一が災難に見舞われ続ける男に
『パラサイト 半地下の家族』(19)のイ・ソンギュンが主演を務め、韓国国内で観客動員数345万人の大ヒットを記録。その後、中国やフランス、フィリピンでもリメイクされた韓国映画『最後まで行く』(14)を日本でリメイクした本作。悪い時に悪いことが重なり、やがて陰謀に巻き込まれていく刑事と、彼を追う謎の監察官が織りなす年の瀬の96時間の物語が、圧倒的な緊張感とスピード感のなかで描かれていく。
ある年の瀬の夜。刑事の工藤祐司(岡田)は危篤の母のもとに向かうため、車で雨のなかを飛ばしていた。妻から母が亡くなったとの着信が入ったまさにその時、目の前に現れたひとりの男を撥ね飛ばしてしまう。必死に遺体を車のトランクに入れ、母の葬儀場に辿り着いた工藤は、車ではねた男の遺体を母の棺桶に入れて斎場で焼こうと試みる。しかしそこに、一通のメッセージが届く。メッセージの送り主は、なぜか工藤が人を撥ねたことを知っている県警本部の監察官の矢崎貴之(綾野剛)。それを機に、工藤の前代未聞の逃走劇が幕を開けることとなる。
次々と悪夢のような災難が降りかかる刑事、工藤役を演じる岡田は、これが藤井監督と初タッグ。「いままでの映画人生のなかで一番エネルギーを使った」と語る岡田。これまで歴史上の偉人からコミカルな殺し屋まで、持ち前の身体能力を活かした様々な役柄に挑んできた岡田が、本作でどんな表情を見せてくれるのか注目だ。
そして、そんな工藤を追う冷徹なエリート監察官の矢崎を演じた綾野は、『ヤクザと家族 The Family』(21)と「アバランチ」に続いて藤井監督とタッグ。かつて岡田が主演を務めた『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』(10)で1シーンのみ共演があった岡田と綾野。10年越しに本格的な共演を果たす2人の化学反応にも期待は膨らむばかり。
ほかにも、工藤の別居中の妻である美沙子役を広末涼子が演じ、工藤に撥ねられた男の尾田創役は「東京リベンジャーズ」シリーズや『ヴィレッジ』にも出演中と、引く手あまたの磯村勇斗。工藤の上司で刑事課課長の淡島幹雄役を『ヴィレッジ』に続いて藤井監督とタッグを組む杉本哲太。工藤が関係を持っているヤクザの仙葉組組長の仙葉泰役を柄本明が演じ、さらに駿河太郎や黒羽麻璃央、駒木根隆介、山中崇、山田真歩、清水くるみら実力派が集結している。
解禁された予告映像には、事故を隠蔽しようとしたことを皮切りに狂気じみた矢崎に追い詰められていく工藤の姿が矢継ぎ早に映しだされており、緊迫感たっぷりのシーンからコミカルな表情まで岡田の振れ幅の広い演技を堪能できること間違いなし。そして映像の終盤には激しいアクションシーンも収められており、これを観ただけで公開への期待は高まる一方だ。