クリス・プラットが振り返る、“ガーディアンズ”との10年の旅路「この映画を誇りに思う」
「一生懸命取り組んだエンディングは、本当に美しいものになっています」
プラットにとって一躍ブレイクのきっかけとなったのが、この「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ。それを契機に「ジュラシック・ワールド」シリーズや『トゥモロー・ウォー』(21)、さらに現在世界中でメガヒットを記録している『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(公開中)ではマリオの声優を務めるなど、目覚ましい活躍を続けている。
それだけに、シリーズが完結を迎えることへの感慨はひとしおのよう。なかでも共にシリーズを駆け抜けてきたジェームズ・ガン監督について「ジェームズはコミュニケーション能力もコラボレーション能力も、リーダーとしての能力も併せ持ったすばらしい監督です。3作とも彼がマエストロでいてくれたことにとても感謝しています」と敬意をたっぷり込めて語る。
「彼と一緒に3本の映画に携わることができたのは、僕たちキャスト、スタッフ全員にとって本当に幸せなことだと思います。彼の声や脚本、演出スタイル、動物への愛や奇妙なものへの愛、そしてコメディのやり方やドラマ性からトーンにいたるまで、すべてがとても独特でユニークです。なによりも、彼は自分がなにを望んでいるのかを正確に把握しているので、効率よくその瞬間に魔法をかける方法を理解しているんです」とベタ褒め。
またもう一人、同じくシリーズを通して共演してきたガモーラ役のサルダナについても「彼女は常にファンタスティック」だとあたたかな賛辞を送る。「ガモーラが歩んできた道のりは、MCU全体のなかでも特に興味深いものです。同時にそれを演じたゾーイのプライベートでの歩みも本当にすばらしい。ガモーラは、これまで見てきたなかでもっともよく描かれたキャラクターで、最新作でもとても魅力的なんです」。
そして「ピーターとガモーラ。これまで恋をしてきた2人の3部作がどのように終わるのか。きっとみなさんの予想や期待を裏切ることになるでしょう」と語る。あのサノスに育てられ、“指パッチン”後にはアベンジャーズの活躍によってガーディアンズと出会う以前の状態となって帰ってきたガモーラ。宇宙海賊のラヴェジャーズを率いるようになった彼女と、最愛の恋人だったガモーラがいないショックから立ち直れずにいるピーターの関係に、是非とも注目してほしい。
「みんながこの映画のなかで本当に輝き、最後に素敵な瞬間を迎えたと感じられるように一生懸命取り組みました。なので、エンディングは本当に美しいものになっていると思います」と改めて本作への並々ならぬ自信を語るプラット。本作でスター・ロード/ピーター・クイルとしての旅路を終える彼は、今後またカムバックすることがあるのだろうか?プラットは「マーベルだからね」と含みを持たせて答える。
「マーベルにはキャラクターを連れ戻してくれる方法が確立している。それになにより、僕はケヴィン・ファイギやルイス・デスポジート、マーベルのみんなやディズニーのボブ・アイガーとアラン・ホーンと一緒に仕事をするのが大好きでしたから。もしファンの方々が本当に愛し、すごく望んでいるのであれば、もしかしたら実現する方法があるかもしれませんね」。
構成・文/久保田 和馬