TikTokで話題を集めた“泣ける“小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』映画化決定!主演は福原遥&水上恒司
<キャストコメント>
●福原遥(加納百合役)
Q.今回百合の役を頂いた時、どのようなお気持ちでしたか?
「まずは原作を読ませていただいて、とても感動して素敵な作品だなと本当に思いました。この物語が2時間という映画になるということで、『どうなるんだろう』『自分にできるかな』という不安な気持ちも感じました。ですが原作が素晴らしいですし、戦争を題材にした作品ですので、しっかりとリアルに演じられるように頑張りたいです」
Q.原作はTikTokで10代の若者を中心に話題となり、「初めて本を読んで泣いた」という声も上がっています。原作を読まれた時の心情はいかがでしたか?
「ぐっとくるものがありました。戦争について学校で学んだことはあっても、分からない感じきれない思いをこの作品から感じることができました。『この時代の方々は色んな思いで生きていたんだな』と考えただけで胸が苦しくなります」
Q.福原さん演じる百合がタイムスリップをして出会う特攻隊員、彰を水上恒司さんが演じます。どんな印象を持たれましたか?
「共演は今回で2回目になります。とてもストイックな方なので、ご一緒させていただけて嬉しいですし、すごく安心感があります。撮影に入る前にたくさんお話をさせていただいて、役について色々と考えることができました」
Q.公開を楽しみにされている皆さんに一言お願いいたします。
「私が演じる百合が、戦争の時代にタイムスリップをして、彰という人に出会って初めての恋をして、愛というものを知ってどう成長していくのか、是非見守っていただければと思います。すごくせつなくて、でも本物の愛を感じられる作品になると思いますので、公開を楽しみに待っていてください」
●水上恒司(佐久間彰役)
Q.今回彰という役を頂いた時の気持ち、準備したことを教えていただけますか?
「私自身が芝居に興味を持ったきっかけが高校演劇でした。その際に頂いた役が特攻隊員の古賀正一という青年でした。また、広島と長崎にも不思議な縁があり、彰が生きた時代には物心ついた時から関心がありました。私の会ったことのある親族や大事な人が戦争の犠牲者がいないため、私は戦争を冷静に見ることができると思っています。そんな私が今回彰という役を生きる意味は、私より下の世代に『戦争』というもの、日本がしてきたこと、世界の戦争の歴史を知るきっかけを与えるためだと思います」
Q.脚本を読んだ感想をいかがでしたでしょうか?
「やはり、役者としてこの台本をさらにどこまで大きくできるか、というワクワクに駆られました」
Q.撮影を無事に終えて、彰を演じた今の感想を教えていただけますか?
「撮影の半ば、成田監督に『彰だけ別世界にいるよう』と言われ、ある程度作戦通りいったのかと思います。彰は人間ではない、自己が一部欠如した愛にあふれた妖怪のようなイメージですので」
Q.共演は2度目となる福原さんについて、どのような印象を持たれましたか?
「とても良い意味で、普通の女の子でした。今回の現場にいた福原遥さんはとても無邪気で、清涼感あふれ、この世の全てを愛しているような、まさに百合のようなお方だと思いました」
Q.最後に公開を楽しみにされている皆さんに一言お願いいたします。
「先程も申し上げました通り、今作を観た後に勉強をし始めるキッカケになることを望んでいます。日本が受けた暴力も、日本が世界に与えた暴力も。若い世代に両側を知ることを望みます。百合と彰のような健気な人々を破壊するのが『戦争』だということを、今作を通じてお伝えできれば幸いです」
●汐見夏衛(原作)
「このたび『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の映画化が決定いたしました。撮影見学の際、スタッフの皆様キャストの皆様が試行錯誤しながらひとつひとつのシーンを作り上げていらっしゃる姿を目の当たりにして、こんなふうに大切に作っていただけて幸せだなと感激しました。これまで本作を応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。一緒に公開を楽しみにしていただけましたら幸いです」
●成田洋一(監督)
「人を愛することの自由を時代によって奪われた男と女。それでも抑えられない感情を恋と呼ぶのかもしれない。それは時空を超え、『覚悟』を激しく揺さぶる…脚本を書いてる時も、撮影している時も、幾度となくそのやるせなさに涙しました。若い人にこそ見ていただきたい映画です」
●西麻美(プロデューサー)
「『ゆるキャン△』や『3年A組―今から皆さんは、人質です―』を拝見して様々な役を演じつつも、常に凛とした真っ直ぐな瞳が印象的でした。百合は周囲にイライラした毎日を送りつつも、特攻隊員たちと触れ合う中で真っ直ぐに成長していくキャラクターです。そのキャラクターを福原さんなら演じ切れる、そう思いました。彰役に関しては、まだ岡田健史さんというお名前で活躍されている頃から彼しかいないと思っていました。死を覚悟しているのに百合や周囲の人たちに優しくできる彰の懐の大きさ、そして瞳の奥に秘めたせつなさをきっと水上さんなら表現してくれる、そう思いました」
文/高木郁