『東京リベンジャーズ2』決戦の地、“廃車場”の現場に潜入。北村匠海や吉沢亮ら、過酷すぎるシーンにボルテージ最高潮!

コラム

『東京リベンジャーズ2』決戦の地、“廃車場”の現場に潜入。北村匠海や吉沢亮ら、過酷すぎるシーンにボルテージ最高潮!

まさか、これほどの再現度とは!まだまだ夏の日差しが照りつける2022年9月、MOVIE WALKER PRESSは群馬県のとある場所を訪れた。そびえ立つ巨大な廃工場のような建物に入ると、そこにあったのは、漫画「東京卍リベンジャーズ」の「血のハロウィン編」で決戦の舞台となる、廃車場そのものだった。

用意された車は100台!原作の迫力そのままに作られた廃車山
用意された車は100台!原作の迫力そのままに作られた廃車山[c]和久井健/講談社 [c]2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

大ヒットを記録した映画シリーズ第1作『東京リベンジャーズ』(21)から2年、世界累計発行部数7000万部超えの原作漫画のなかでも、ファンから絶大な支持を集めるエピソードを映画化した『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(公開中)と『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(6月30日公開)。ドラケン(山田裕貴)を救うミッションを果たし、現代に戻ってきたタケミチ(北村匠海)だったが、凶悪化した東京卍會によって目の前で再び大切な女性、ヒナタ(今田美桜)を殺され、彼女を、そして仲間たちを救うために東卍結成メンバーを引き裂く“悲しい事件”に立ち向かう姿を描く。

『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は6月30日(金)公開
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は6月30日(金)公開[c]和久井健/講談社 [c]2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

「廃車場のセットに説得力がなければ、すべてがダメになると思っていました」(北村)

公開から24日間で興行収入20.85億円を突破した前編『運命編』は、マイキー率いる「東卍」と、「東卍」結成メンバーの一人であり、マイキーの兄を殺害してしまった一虎(村上虹郎)、「東卍」を抜けた場地(永山絢斗)が属する「芭流覇羅(バルハラ)」との最終対決に至るまでがメインストーリー。『決戦編』では廃車場を舞台に、文字通り両チームによる激突が描かれる。

原作ファンである主演の北村も「『血のハロウィン編』は、廃車場のセットに説得力がなければ、すべてがダメになると思っていました」と語るほど、本作の鍵を握るといっても過言ではないこのシーン。潜入した現場は、まさに原作漫画の世界に飛び込んだ気持ちになる圧巻のスケールだった。およそ100台の車が実際に組み上げられた廃車の山。もちろんただ積みあげられているだけではなく、この上でアクションも行われるので、安全面にも配慮し計算されたうえで配置されている。車の隙間からは煙がたかれ、天井には陽射しが差し込んでいるように見せるための巨大ライトを設置。制作スタッフの力の入り具合が見て取れる。

この日はついに「東卍」と「芭流覇羅」のラストバトルが始まる、というシーンから撮影がスタート。リハーサル前には、メインキャストを含めると総勢300名に及ぶ黒い特攻服の「東卍」メンバー、白い揃いのジャンパーをまとう「芭流覇羅」メンバーに扮する俳優部がゾロゾロと入場し、まずはそろって準備体操。オーディションで選ばれた1人1人に、専用の衣装、ヘアメイクが施されており、個性が際立っている。

やがてメインキャストたちも登場。前作から続投するタケミチ役の北村、マイキー役の吉沢亮、ドラケン役の山田裕貴はもちろん、未来の「東卍」が凶悪化する元凶と目される稀咲を演じる間宮祥太朗、半間役の清水尋也、さらには本作から新たに参加する場地役の永山、一虎役の村上、そしてタケミチの相棒、千冬役の高杉真宙までオールスターの揃い踏みだ。

「芝居をしていてあんなに楽しい感覚は、正直久々でした」(吉沢)

原作のなかでも人気キャラクターである場地役で、熱演を見せる永山絢斗
原作のなかでも人気キャラクターである場地役で、熱演を見せる永山絢斗[c]和久井健/講談社 [c]2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

9月とはいえ真夏のような陽気で現場はかなり暑く、現場に入る際、防塵マスクを手渡されるほどの砂埃が舞うなど、身体的に過酷な現場であることは間違いなかった。驚くことに、ここで約1か月にわたる撮影が行われたのだそう。前編でも、シリーズ随一の人気を誇る場地役を見事体現したことが話題となっている永山は、廃車場のセットに足を踏み入れた際「ここでここから何日か過酷なシーンが続くんだな、『よろしくお願いします』という気持ちの方が強かったですかね。テンションが上がるというよりは、無事に乗り越えようと」と身が引き締まる想いだったと語る。そんな永山のこの日の衣装は、原作ファンなら「場地さんといえば!」と思うに違いない、ボーダーニット。特別に作られたマウスピースを装着して、特徴である犬歯も再現しており、原作へのリスペクト具合が伺える。


マイキー役の吉沢亮も絶賛する、一虎を演じた村上虹郎の熱量
マイキー役の吉沢亮も絶賛する、一虎を演じた村上虹郎の熱量[c]和久井健/講談社 [c]2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

挨拶をしながら目の前を通り過ぎたのは、一虎を演じる村上。前日には廃車山の上で吉沢演じるマイキーとの死闘が撮影されたそうだが、吉沢が「上に行くほど、溜まってる空気が暑すぎて5℃くらい違いました。確か40℃は越えてましたね」と語るほど、過酷なものだったという。しかしそれを凌駕するほど、村上との撮影には手応えがあったようだ。「彼の熱量というか、この瞬間を役として生きているようなパワーがすごくて、僕も勝手に気持ちを持ち上げられました。シーンとしてはめちゃめちゃしんどかったですけど(苦笑)、心はずっと燃えてる感じがして。芝居をしていてあんなに楽しい感覚は、正直久々でした」。しかし、プロデューサーの岡田翔太も、2人は撮影中、役作りゆえほぼ会話をしていなかったと証言。それでも吉沢は「虹郎が一虎をやってくれて本当によかった」と、撮影後にそっと語っていたそう。そんな深い信頼関係のもとで作り上げられた2人の壮絶かつ、熱い涙が込み上げる闘いがどんな結末を迎えるかは、公開までのお楽しみだ。

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