最新作とも深いつながりが!シリーズの道筋を決定づけた重要作『ワイルド・スピード MEGA MAX』を振り返る

コラム

最新作とも深いつながりが!シリーズの道筋を決定づけた重要作『ワイルド・スピード MEGA MAX』を振り返る

シリーズ10作目の大台に乗った人気カーアクション最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』がいよいよ5月19日(金)から公開。本作では、シリーズ5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』(11)で描かれた対立が過去の因縁として関わってくるということで、シリーズの転機と言える作品でもあった『MEGA MAX』を改めて振り返っていきたい。

かつてブラジルで倒した麻薬王の”息子”が敵として新登場!

【写真を見る】最新作では息子が大暴れ!『ワイルド・スピード MEGA MAX』の悪役レイエスを覚えてる?
【写真を見る】最新作では息子が大暴れ!『ワイルド・スピード MEGA MAX』の悪役レイエスを覚えてる?[c] UNIVERSAL STUDIOS

「トランスポーター」シリーズで知られるルイ・レテリエ監督がメガホンを握る『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』では、家族で静かに暮らしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)とレティ(ミシェル・ロドリゲス)の前に突如現れた新たな敵、ダンテ(ジェイソン・モモア)との戦いが描かれる。

静かに暮らドミニク一家の前に、復讐に燃える敵ダンテが現れ…
静かに暮らドミニク一家の前に、復讐に燃える敵ダンテが現れ…[c] UNIVERSAL STUDIOS

未だかつてないほど破壊的な男、ダンテ。その正体は、かつてドミニクたちがブラジルで倒した麻薬王レイエス(ジョアキム・デ・アルメイダ)の息子であり、家族も未来も奪われた代償を払わせようと復讐の炎を10年間燃やし続けていた彼の陰謀により、ファミリーは仲を散り散りに引き裂かれてしまう…。

悪徳実業家レイエスの巨額を、ファミリーがねらう!

シリーズはついに“最終章”に向け爆走していく!
シリーズはついに“最終章”に向け爆走していく![c] UNIVERSAL STUDIOS

最新作との接点となる麻薬王レイエスが登場したのが『ワイルド・スピード MEGA MAX』。国際的なお尋ね者となったドミニクやブライアン(ポール・ウォーカー)らファミリーが、犯罪稼業から足を洗い自由になるべく、莫大な裏金をターゲットにしたエピソードだ。

ドミニクとブライアンとミア(ジョーダナ・ブリュースター)は、かつての仲間であるヴィンス(マット・シュルツ)から持ちかけられた車強奪の仕事に参加するが、ヴィンスの仲間に裏切られ、ドミニクとブライアンは敵に捕らわれてしまう。そんな彼らの前に黒幕として姿を現したのが、レイエスだった。

レイエスは表向きはクリーンだが、裏では警察を収賄し、リオデジャネイロを牛耳る悪徳実業家。いざとなれば殺しも辞さない極悪非道な男であり、ミアが乗り逃げしたGT40の中に隠された裏金取引の記録を取り戻すべく、ドミニクたちの前に立ちはだかった。

あの人気キャラクターが初登場したのも『MEGA MAX』だった

そしてもう1人、ファミリーの前に立ち塞がる存在として、ドウェイン・ジョンソン演じるアメリカ外交保安部(DSS)の捜査官、ルーク・ホブスが『MEGA MAX』で初登場したという点も忘れてはいけない。筋肉隆々の肉体派であり、豊富な経験を持つ頭脳派でもあるホブス。的確な捜査を行い、国際指名手配されているドミニクらを苦しめ一度は逮捕するものの、その過程で部下をレイエスに殺されてしまい、ファミリーと協力することに。最後には助けを乞うレイエスを撃ち殺した。


その後はご存知の通り、ドミニクらと協力関係を築く重要人物として長きにわたってシリーズに関わり、主役を務めるスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)が作られるまでの人気キャラクターとなった。そんなホブスが、汚職警官だらけのブラジル警察のなかでも信頼できる存在として捜査を共にするエレナ・ネベス(エルサ・パタキー)もまた、レティを失い(のちに復活)傷心のドミニクの新たなガールフレンドとなるなどシリーズを盛り上げた。

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