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最新作とも深いつながりが!シリーズの道筋を決定づけた重要作『ワイルド・スピード MEGA MAX』を振り返る

コラム

最新作とも深いつながりが!シリーズの道筋を決定づけた重要作『ワイルド・スピード MEGA MAX』を振り返る

過去作のキャラクター大集合の”ファミリー路線”を確立

これら新キャラクターだけでなく、かつてのキャラクターたちが大集合する”ファミリー路線”を確立したという点でも『MEGA MAX』は重要な作品だ。

『ワイルド・スピード MEGA MAX』ではファミリーが大集合し、巨額をねらった大きな山に挑むことに
『ワイルド・スピード MEGA MAX』ではファミリーが大集合し、巨額をねらった大きな山に挑むことに[c]Everett Collection/AFLO

冒頭ではヴィンスが1作目『ワイルド・スピード』(01)ぶりの登場を果たしたほか、『ワイルド・スピードX2』(03)以来の登場となったブライアンの旧友ローマン(タイリース・ギブソン)とテズ(クリス・”リュダクリス”・ブリッジス)、3、4作目から引き続き登場のハン(サン・カン)といった現在もファミリーを支えるメンバーが大集合。

さらに4作目からはジゼル(ガル・ガドット)とレオ(テゴ・カルデロン)とサントス(ドン・オマール)も再登場。エンドクレジットには2作目に登場したモニカ(エヴァ・メンデス)もゲスト出演し、前作で死んだと思われていたレティも写真で生きていることが示唆され、オールスターキャスト大集合のとにかく景気のいい1作だった。

ケレン味たっぷりのトンデモアクションもこの作品から!

また、初期のストリートレースの要素が4作目から薄れていった「ワイスピ」シリーズ。『MEGA MAX』でもその傾向はさらに深まり、ド派手アクション路線へと一気に転向。冒頭から、列車強盗ののち高さ100メートル近い崖上から川へ車ごと大ジャンプするという超絶アクションで観客のド肝を抜いた。

中盤には、スラム街での銃撃&近接格闘という車抜きの肉弾アクションが炸裂。極めつけとなるクライマックスでは、リオデジャネイロの街中を巨大な金庫を引きずった車が爆走し、次から次へと迫り来る敵車両を金庫で叩きのめしていくという、斬新すぎるカーアクションを展開させた。


原点回帰を謳う『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』だが、ド派手なカーアクションはもちろん健在!
原点回帰を謳う『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』だが、ド派手なカーアクションはもちろん健在![c] UNIVERSAL STUDIOS

ここから始まったトンデモ路線は、以降、戦車が高速道路を爆走し、空から車がダイブ、しまいには宇宙を車で遊泳…と、よりエスカレートしていったのはご存知の通りだ。

ブリー・ラーソン演じる新キャラクターも登場し、さらにオールスターキャストに!
ブリー・ラーソン演じる新キャラクターも登場し、さらにオールスターキャストに![c] UNIVERSAL STUDIOS

B級感あふれるストリートレースものから、メガヒットシリーズへと成長を遂げた「ワイルド・スピード」シリーズ。最新作『ファイヤーブースト』ではブリー・ラーソン演じる新キャラや、久々に登場するかつての仲間たち、そして超絶怒濤のカーアクションと”らしさ”が満載だけに、その路線を確立した『MEGA MAX』をいま一度チェックしてから劇場へ足を運んでみてはいかがだろうか?

文/サンクレイオ翼

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