ネコ、美少女、パンクロッカー…『スパイダーバース』で活躍!個性的すぎるスパイダーマン図鑑
厳格なスパイディ集団のリーダー、スパイダーマン2099
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』では、マルチバース間を自由に移動できるようになった世界を舞台に、その秩序を守るため各ユニバースから最強のスパイダーマンたちを結集させたスパイダー・ソサエティが登場する。
その創設者にしてリーダーであるのが、ミゲル・オハラことスパイダーマン2099。悪党たちを捕まえてはそれぞれのユニバースに連れ戻すことを使命とする真面目で厳格な性格の持ち主だ。前作のエンドクレジット後の映像ですでに登場しており、女性科学者ライラからもらった装置でアース-67(初代テレビアニメ版の世界)へと移動すると、そこでスパイダーマンと口論を繰り広げた。
1980~90年代の「MARVEL 2099」シリーズの一つとしてコミックも作られている2099年に生きるスパイダーマンで、腕の周りの鉤爪など攻撃的なルックスが特徴的。今作では運命を変えるべく奮闘するマイルスの前に立ちはだかる存在となるようだ。
頼りになる姉御!スパイダーウーマン
ファンキーなカーリーヘアがインパクト抜群なジェシカ・ドリューことスパイダーウーマンは、颯爽とバイクを乗りこなすクールなキャラクター。妊娠中で、生まれてくる子どものために世界の平和を守ることに尽力する、グウェンら次世代にとっての優れた指導者でもある。
1977年にコミックが発表され、さらに1979年にはテレビアニメも作られた人気のキャラで、コミックス内ではヒドラのエージェントとして活動したこともあったりと、人気の高さゆえに様々な物語が語られている。
インドのお調子者スパイダーマン・インディア
これまたマスクから髪の毛がはみ出しまくっているパヴィトル・プラパカールことスパイダーマン・インディアは、マンハッタンとムンバイを掛け合わせたようなムンバッタン出身の陽気で楽観主義者なスパイダーマン。クモに噛まれて力を得たほかのスパイダーピープルと違い、神秘的なシャーマンによって力を獲得したキャラクターで、腰に巻かれた布やヨガ的ムーブなど、インドの要素が存分に盛り込まれている。
ギターを携えたパンクス野郎、スパイダー・パンク
怒髪天を衝くという言葉がぴったりのモヒカンヘアに鋲ジャン&ギターのロッカースタイルが特徴的なホービー・ブラウンことスパイダー・パンクは、アース-138のスパイダーマン。コミックでは2015年に初登場した比較的新しいキャラクターだ。なおこのホービー・ブラウンはコミックの正史とされるアース-616だと前作にも登場したヴィラン、プロウラーの中の人となっている。
クローンとして作られたスカーレット・スパイダー
赤のタイツに袖なしのパーカーのベン・ライリーことスカーレット・スパイダーは、スパイダーマンのクローンというキャラクター。コミックスでは1975年の時点で登場し、スパイダーマンを殺すために遺伝子学に長けた科学者でヴィランのジャッカルによって作られるも敗北。その後はベンおじさんとメイおばさんの旧姓から名を取ってベン・ライリーと名乗り、ピーターとも友好関係を築いていった。
ゲーム「Marvel's Spider-Man:Miles Morales」に登場したスパイダーキャットや、クリエイターのフィル・ロードが登場をほのめかしている東映版スパイダーマンなど、多彩なスパイダーマンの共演に期待の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。どんなキャラクターが登場するかは実際に劇場で確認してみてほしい。
文/サンクレイオ翼