橋本愛が明かした“理想のヒーロー像”「そんな自分になれることを目指しています」
地上最速ヒーローが、時空を超えて活躍する超高速タイムループ・アドベンチャー『ザ・フラッシュ』がついに公開された。フラッシュ、バットマン、スーパーガールなどDCヒーローが集結する本作の日本語吹替版で、スーパーガールの声を担当するのが橋本愛。アニメーションでは声優として活躍している彼女だが、洋画の吹替えは本作が初挑戦。その役作りから収録の現場について、そして何度も涙したという本作に心動かされた理由を明かしてくれた。
「さりげないやりとりがのちのストーリーにつながっていきます」
超高速移動の能力を活かし人々のために活躍しているフラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)。彼は幼いころ、母ノラ(マリベル・ベルドゥー)を何者かに殺害されるという苦い経験を持っていた。バリーはもう一度母に会いたい、そして、殺人の容疑で投獄された父ヘンリー(ロン・リヴィングストン)の無実を証明したい一心で、時空を超える能力を使って母が殺された“あの日”に戻り悲劇を回避。そのことで時間が歪み、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍(マイケル・シャノン)が現れ、地球征服を目論む。世界の危機を前にバリーはバットマン(マイケル・キートン)に協力を求めるが、そこに加わるのがスーパーガールことカーラ(サッシャ・カジェ)だ。
「大迫力のアクションシーンに興奮したし、温かみある家族愛や人間愛に何度も涙しました」という橋本がまず圧倒されたのが、冒頭のアクション。「フラッシュが、崩れゆく病院から赤ちゃんを救うシーンにまずびっくり(笑)。見ていてヒヤヒヤしました。もちろんクライマックスのバトルもすごい迫力です」。一方、胸に刺さったのが、回想シーンとして描かれる少年時代のバリーと母親ノラのやりとり。『僕のほうが愛してるよ(I love you more)』という息子に、ノラが『私のほうが先に愛したのよ(I loved you first)』とほほえみ合う描写。「さりげないやりとりですが、それがのちのストーリーにつながっていくんです。“先に(first) ”という言葉ひとつにいろんな解釈が含まれていて、すごくステキな表現だと思いました」と愛情あふれるひと幕に触れた。