「ミッション:インポッシブル」シリーズのお決まりといえばコレ!?作品ごとに趣向が凝らされた”マスクベリベリ”シーンを振り返り
5作目『~ローグ・ネイション』ではマスクベリべリがギャグに!
そして現在までシリーズの監督を担当するクリストファー・マッカリーが初起用された『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)。犯罪組織シンジケートの認識をめぐり、再びIMFが解体されたうえ、国際指名手配までされてしまったイーサンが、CIAの監視の目をくぐり抜けながらも仲間たちと共に独自にソロモン・レーン(ショーン・ハリス)率いるシンジケートを止めようと奮闘する。
今作では、厳重な警備下に置かれた地下の極秘施設へ潜入するための作戦の一つとして、マスク変装がベンジーから提案されるが、危険すぎるとイーサンが却下。会話とオーバーラップしながら、作戦が遂行される様子(想像)が映しだされていくものの、案の定、変装がバレてベンジーがマスクを剥がされてしまい…とギャグとして使われていた。
その一方で、なんやかんやで手に入れた機密情報が英国首相しか開けられないものだと判明した際には、首相に近づくためイーサンがMI6長官のアトリー(サイモン・マクバーニー)に変装。首相を麻酔銃で眠らせたあとに、マスクをベリベリしながら現れるイーサンの渾身のドヤ顔は見ものだ。
ついにベンジーがマスクを被る6作目『~フォールアウト』
そして、シリーズで初めて本格的に前作からの地続きの物語が展開する『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)では、シンジケートの⽣き残り勢⼒アポストルによる同時核爆発テロを防ぐため、イーサンたちIMF一行が奔走していく。
イーサンは武器仲買人からプルトニウムを買おうとする悪党ラークに変装するため、接触を図るが、一悶着あってラークは死亡。顔に傷がついてしまったためマスクが作れないという窮地に陥ってしまう。「初対面ならわからない」とイーサンはマスクなしでラークになりすまし任務を遂行。マスクの存在を逆手に取り、よりいっそうのハラハラが味わえるシーンへと昇華させていた。
またCIAエージェントのウォーカー(ヘンリー・カヴィル)をハメるための罠として、ついにベンジーがレーンになりすますという場面も。ウォーカーに見破られてマスクをベリベリと引き裂かれてしまうが、ベンジー待望のフルマスク変装は、内部にいる裏切り者をあぶり出すお手柄となった。
正体が見破られないかというスリル感を与えるだけではなく、敵を騙すなど物語の重要な役割を担い、さらにはギャグとして機能するなど、シリーズを重ねるごとに登場回数は減りつつも、様々な趣向が凝らされてきた“マスクベリベリ”描写。
最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は初期のオマージュもふんだんに盛り込まれているそうなので、マスクベリべリシーンが見られることに期待したい!
文/サンクレイオ翼