“世界一有名なドール”バービーって知ってる?「あなたは何にだってなれる」というメッセージ
ドールの世界を再現!ピンクでカラフルなセットやおしゃれなヘアメイクは必見
鮮やかなピンクに彩られ、まるでドールの世界そのままである「バービーランド」をはじめ、どこを見ても心躍る美術や衣装の数々が、早くも世界中のファンを虜にしている映画『バービー』。クリエイターにも世界の第一線で活躍する面々が揃い、夢のような世界観をスクリーンのなかに創りあげている。
『アンナ・カレーニナ』(12)、『美女と野獣』(17)などに参加したサラ・グリーンウッドが本作のプロダクションデザイナーを務める。グリーンウッドによると、本作では「どこまでおもちゃ感を出すか」の塩梅が肝心だったという。CGをあまり使わず、まるで手を伸ばして触れられそうなリアルな触感を追求し、ペンキで塗られた山々、空、椰子の木までバービーランドのすべてをおもちゃとして再現している。
登場人物のヘアメイクを手掛けたのは、『つぐない』(07)、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(17)のイヴァナ・プリモラック。様々なキャラクターのヘアメイクにおいていろいろなファッションの流行を散りばめながら、印象的なスタイルの数々を実現。さらにプリモラックは、いわゆるバービードールのイメージにとどまらず、それぞれのキャストの魅力を引きだすようなルックスを意識したという。「だから顔もヘアもボディメイクもネイルも、各キャストに合わせたオーダーメイドなルックスになっているのです。そこがこの映画の魅力。それぞれのバービーがユニークな仕上がりになっています」と語っている。
ガーウィグ監督も、自身も幼いころにバービードールで遊んでいた過去を持つとコメントしており、思い入れたっぷりに細部までこだわって作り上げたバービーランドは必見だ。
映画『バービー』で描かれるのは、誰も見たことのないバービーの大冒険。すべてが完璧で夢のような毎日が続く世界、バービーランドで人生最高の日々を送っていたバービーが、ある日身体に異変を感じ、その原因を探るために人間世界へ旅立って行く。
ケンとともに辿り着いたロサンゼルスの街では、いきなり警察に連行され、子どもたちからは「バービー(ドール)は卒業したの」という衝撃的な発言を受ける。さらにバービードールを生みだしたマテル社の社長から追われ、息つくひまもなく大騒動に発展!そんな完璧とは程遠い困難だらけの人間世界で、バービーが知った驚くべき世界の秘密、そして彼女が選んだ道とは。
ワクワクが止まらないビジュアルの数々と合わせて、予想を裏切る驚きの展開と感動の結末を予感させる本作を、ぜひ映画館で体感してほしい!
文/山崎伸子
映画『バービー』ギンガムドレスのドールと映画『バービー』ケン ストライプセットアップのドール
詳しくは:https://mattel.co.jp/toys/barbie/movie/