「響け!ユーフォニアム」“北宇治高校吹奏楽部”のこれまでの歩み
パートの垣根を超えて仲良し!北宇治カルテットの4人を紹介
ここで物語の中心である“北宇治カルテット"の4人についておさらいしていこう。本シリーズの主人公の黄前久美子は、小学生の頃からユーフォニアムを始めており、高校に入ってからもなりゆきでユーフォ担当になる。1年生の時にコンクールメンバーを選ぶオーディションで挫折を経験し、2年生になってからは新入生担当として後輩の指導に当たる。そして吹奏楽部の新部長に就任し、60人を超える部員たちをまとめていくこととなる。流されやすい性格で思ったことを口にしてしまうこともしばしば。
久美子の同級生で、高校入学と同時に吹奏楽部に入った楽器初心者の加藤葉月。初めはトランペットに憧れていたが、入部時に副部長だった田中あすかにまんまと丸め込まれてチューバ担当になる。何事にも前向きで明るい性格だが、演奏に関しては繊細な一面も。劇場版の『〜誓いのフィナーレ〜』ではコンクールメンバー入りを目指して猛練習に励んでいた。
コントラバスを担当の川島緑輝は、吹奏楽の名門校である聖女中等学院出身。部内でもトップクラスの演奏技術の持ち主である一方で、“緑輝(さふぁいあ)"という特徴的な自身の名前をかなり気にしている。音楽を楽しむことをとても大事にしており、しっかり者な性格から周りの部員たちを鼓舞しながらサポート役を務めている。
久美子と同じ中学の出身で、プロのトランペット奏者である父親の影響で幼い頃からトランペットを吹いていた高坂麗奈。ゆくゆくは音楽大学への進学を考えており、部活動以外にもトランペット教室に通うストイックな性格の持ち主。初めは微妙な関係だった久美子と、いまでは親友同士に。
“新部長”に試練が…!アンコン出場を目指し、吹奏楽部に新たな波乱
「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話」の人気エピソードを原作とした『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』で描かれるのは、新たに北宇治高校吹奏楽部の部長となった久美子が奮闘する姿。
部長に就任したばかりの久美子を待っていたのは、アンサンブルコンテスト(通称:アンコン)に出場する代表チームを決める校内予選。無事に予選を迎えられるよう調整に奮闘する久美子だったが、総勢65人の大所帯である吹奏楽部では次々とトラブルが巻き起こる。部員たちの相談に乗りながら忙しい日々を送る久美子は、部員たちが続々とチームを決めていくなか所属するチームすら決まっておらず…。
そして、3年生になった久美子たちが描かれるテレビアニメ第3期も2024年4月より放送される。今後の展開にも注目しながら、まずは劇場で北宇治高校吹奏楽部の新たな物語の幕開けを目撃しよう!
文/久保田 和馬