10周年を迎えた「日本統一」シリーズ!従来のVシネマとは一線を画す、“任侠女子”をも生みだした魅力とは?
80作以上に及ぶシリーズ、初心者はどう観るべき?
「日本統一58」が9月25日(月)にDVDでリリースされることが決定しており、本編で58作、外伝も8月25日発売の「日本統一外伝 山崎一門9 〜世にも奇妙な山崎一門〜」で12作目、劇場版、連ドラなどを合わせると80作を超える大作シリーズ。どこから観ればいい?と悩んでいる人も多いはず。
オススメするのは、まず第1作から第4作までを観ること。この4作が大河ドラマとも言える巨大長編の序章的な内容で、事の発端、龍征会が傘下に入る巨大組織“侠和会”の内部抗争、トップの交代といったベーシックな部分が描かれている。そのまま「5」を続けて観ていくのもありだが、少し飛ばして、千葉真一演じる権田、白竜演じる工藤に続いて、小沢仁志扮する川谷が会長に就き、“三代目侠和会”が動きだす「20」あたりから観ていくのもおもしろい。
少し見方を変えて、「日本統一50」もオススメしたい。横浜に地盤を確立し、東京進出を目論む侠和会。その前に“丸神会”、“東友会”をはじめとする“七人会”が立ちはだかる。物語はかなり進んでいるが、注目したいのは、主演の本宮がこの作品から総合プロデューサーの肩書きで、より深く作品に関わり始めたということ。大きなターニングポイントとなっているので、チェックしてもらいたい作品だ。
そのほか、田村に光を当てた「日本統一外伝 田村悠人」や人気の高い“山崎一門”をフィーチャーした「山崎一門〜日本統一外伝〜」から入るという手もある。じっくりとエピソードを描いているという意味では連続ドラマとして放送された「日本統一 北海道編」と「日本統一 関東編」から楽しむのもアリだろう。
入口はたくさんあるので、10周年を機に「日本統一」の深き沼にハマってみてはいかがだろうか。
文/田中隆信
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