堀未央奈&ゆりやんレトリィバァが初対談「もっと“ホラー好き”と発信していきたい!」
「次回は、観る側が想像できないような作品に期待したい」(堀)
――ホラー映画と一口に言ってもさまざまなタイプがありますが、お2人の好みは?
堀「好きな作品が本当によく似ているんですよね。授賞式の際にお話したのは、ジョーダン・ピール監督の『アス』とか。系統としてはどういうものが好きなんですか?」
ゆりやん「私は心霊ものも好きですし、堀さんと同じで人の怖さを描いた作品も好きです。それプラス、ストーリーがわかりやすく、いろいろな仕掛けで怖がらせてくれるものがいいですね」
――そんなお2人がイチオシの、読者におすすめのホラーコンテンツを教えてください。
堀「最近のものだと、『ガンニバル』は何周もするほどハマりました。グロテスクなシーンの表現もストーリーも、自分の想像しなかったところが多すぎて、一回じゃ消化しきれなくて何回も観てしまうんです。柳楽優弥さんが演じる主人公の荒々しさも良くて、応援のしがいがありました!」
ゆりやん「私のイチオシは、『バーバリアン』という映画です。Airbnbで女の人が家を借りたらダブルブッキングで先に男の人がいて、という物語で、“家”を題材にした展開が身近に感じられて怖かったですね。前回大賞を受賞した下津優太監督の『みなに幸あれ』も、“家”を舞台にしていますよね。来年公開の長編版もめっちゃ観たいです!」
――では最後に、まだ正式に開催は決まっていませんが、第3回にお2人が期待することを、応募を考えている方々へ向けてお願いします。
堀「やっぱり血みどろ系のものが観たいな…作るのは大変だと思うんですけど。あとコメディの要素と恐怖が融合したような作品も観てみたいです。東京ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンみたいに、楽しい時間がずっと続いて、最後の最後で急転直下というような。どんでん返しなど、観る側が想像できないような作品に期待したいです」
ゆりやん「おもしろそうですね、それ!私は本当に賞レースが大好きなので、自分も作り手として授賞式の熱気を体験したいなと思いました。夢があって、歴史に名を残す人がここに集まってくるんやろうなと目の当たりにできたので、応募もしていただきたいですし、授賞式に来ていただけるだけでもワクワクすると思います」
堀「応募してくださる監督たちは、自分が描きたいと思っているものをぶつけてくださる方がすごく多くて、それが一番大切なことかもしれないと、選考のなかで感じました。自分自身の些細な発見や、生活のなかで湧いた感情を、まっすぐぶつけていただきたいと思います。私たちもそういう方々がホラージャンルを大きくしてくれることを願って選考していますので、ありのままでぶつかってきてほしいですね」
取材・文/久保田 和馬