『禁じられた遊び』橋本環奈と重岡大毅が明かす、ホラー映画の舞台裏「現場は本当に明るかった」

インタビュー

『禁じられた遊び』橋本環奈と重岡大毅が明かす、ホラー映画の舞台裏「現場は本当に明るかった」

『リング』(98)、『事故物件 恐い間取り』(20)の中田秀夫監督最新作『禁じられた遊び』(9月8日公開)でW主演を務める橋本環奈重岡大毅。2人は本作が初共演となり、橋本は映像ディレクターの倉沢比呂子役、重岡は比呂子の元同僚の伊原直人役を演じる。昨年主演したホラー『カラダ探し』(22)の大ヒットも記憶に新しい橋本とホラー初挑戦となる重岡。「とにかく楽しかった」という撮影現場を振り返る2人は、息ぴったりのトークを展開した。

清水カルマの同名小説を実写映画化した本作。映像ディレクターの倉沢(橋本)の周囲で次々と不気味な出来事が起き始め、その根源を探るために彼女はかつての同僚である直人(重岡)の家へ向かう。そこで目撃したのは、不幸な事故で亡くなった母、美雪(ファーストサマーウイカ)に会いたい一心で呪文を唱える直人の息子である春翔(正垣湊都)と、それに呼応するように蠢く土の山だった。

これまでにないホラー映画に仕上がった『禁じられた遊び』
これまでにないホラー映画に仕上がった『禁じられた遊び』[c]2023 映画『禁じられた遊び』製作委員会

「重岡さんが“闇堕ち”しているのもすごく新鮮でした」(橋本)

――共演前と後で、お互いに印象の変化はありましたか?

橋本「重岡さんは普段会社員などの役を演じているイメージが強かったです。そのせいか日常生活の自然なお芝居との対比で、恐怖している姿はすごく新鮮でした」

重岡「確かにホラーは初めてだったので、新鮮だったかも。橋本さんはやっぱり目力がすごいなって思っていて。本当に羨ましいです。キャラっぽい役も、今回みたいな普通の人もなんでも演じられるっていいよね。しかも今回の役もすごく合ってたし」

橋本「明るいイメージがあったので、重岡さんが“闇堕ち”しているのも意外性があって。今回、ボロボロになっている姿を見て、『イメージ、全然違う!』と感じましたし、こんなにガラッとお芝居を変えてくるところは流石だなと思いました」

重岡「普段は現場でめちゃくちゃ喋っちゃうけど、今回は過去イチくらいに喋らなかったかもしれない」

橋本「え、本当ですか。理由は?」


橋本が演じるのは映像ディレクターの倉沢比呂子
橋本が演じるのは映像ディレクターの倉沢比呂子[c]2023 映画『禁じられた遊び』製作委員会

重岡「普段の現場って、俺がわいわいやっても『なんかおもしろい人が来たな』くらいに思ってくれるけど、橋本さんの場合、バラエティにも出てるから、テレビタレントの面もあるでしょ。それに今回はファーストサマーウイカさんもいて。『おもんないな』って思われたくなかったから、ちょっとスイッチを考えていて。どこかビビってたんだと思う(笑)」

橋本「私からしたら、休憩時間に重岡さんとウイカさんが関西弁でテンポのよい会話をしていたので、入れないって思ってしまいました。中田監督も間合いを読もうとするけれど、全然入れてなかったんじゃないかな(笑)」

重岡「あははは、あったあった」

橋本「会話のテンポ早くないですか?」

重岡「そう?」

橋本「ウイカさんもシャキシャキしてるから」

重岡「確かに、ウイカさんはすごかった!」

橋本「せっかちの最上級みたいな動きをしてましたよね」

ホラー初挑戦となる重岡は比呂子の元同僚の伊原直人役に
ホラー初挑戦となる重岡は比呂子の元同僚の伊原直人役に[c]2023 映画『禁じられた遊び』製作委員会

重岡「しかも美雪の格好で(笑)。すごい光景だよね、本当に明るい現場だった。喋ってないってさっき言ったけれど…やっぱり、いつも通り喋ってた気がしてきた」

橋本「確かに、静かな印象ないです(笑)」

重岡「撮影で山奥も行ったし、セットも派手だし、子役の正垣くんもいたから、ワクワクするところが多くて。山には泊まりで行ったし」

橋本「差し入れのドーナツがすごく美味しかった。撮影が大変だったので、一層美味しく感じました」

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