安藤サクラ、山田涼介との初共演で「自分の知らない、自分のお芝居に出会えるかも」『BAD LANDS バッド・ランズ』撮影振り返る
8月24日、クライムサスペンス エンタテインメント『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の完成披露試写会が開催され、安藤サクラ、山田涼介(Hey! Say! JUMP)、生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、天童よしみ、サリngROCK、原田眞人監督が登壇した。
本作は、特殊詐欺に加担する姉弟が大金を手にしたことで巨悪から追われることになる、黒川博行の小説「勁草(けいそう)」を映画化したもの。主演を務めた安藤は、橋岡煉梨(ネリ)を怪演、ネリの弟・矢代穣(ジョー)役は、『燃えよ剣』(21)以来、2度目の原田眞人監督作品の参加となる山田が務める。
山田は、「これは2年前くらいに撮影したもの。ものすごく寒い時期に撮影していたもので。ようやく皆さまにお届けできます。闇の世界の住人たちの話ではあるんですけど、その人たちなりの考えだったり、生き方だったり…。この映画を観ると、そういう不器用な人たちの生き方を感じることができます」と感慨深げ。
役柄については、「ポスターのジョーの険しい顔だけを見ると、クールなやつなのかなと思うんですけど、本編を観ると全然異なっていて。自分で『サイコパスです』って言っているんですけど、僕はただのアホなやつだと思っているんです(笑)。それをクールに演じてしまうと、本当にただつまらないやつになってしまうので、どこか憎めない、愛くるしい弟像みたいな、そういうのを上手く出せないかなと思い、現場で四苦八苦しながら、安藤さんに引っ張っていただきながら演じました」とコメントした。
ちなみに安藤と山田は、本作が初共演となる。兄弟役を演じたことについて、安藤は「最初に山田君とご一緒できる、しかもこの映画でバディ役だと聞いて、すごく楽しみになりました。自分の知らない、自分のお芝居に出会えるかもしれないと期待を持ちました。そうして演じたら、まあ、なんとジョーの魅力的なことでしょう!?」とニッコリ。
一方の山田も「安藤さんとご一緒できる現場なんて。そんな楽しい現場はないだろうと第一に思いました。安藤さんは、簡単な言葉で言うと、超いい人です!変に飾ることもなく、自分のペースがあって。“安藤さんワールド”みたいなのがあって、現場には安藤さんのほがらかな空気が流れる。原田監督も自由にやらせてくれるので、安藤さんとのお芝居は本当に楽しかったです!」と振り返っていた。
取材・文/平井あゆみ