コン・リー、オダギリジョーらが繰り広げるスパイアクション！『サタデー・フィクション』11月日本公開

『天安門、恋人たち』(06)や『スプリング・フィーバー』(09)など、中国に生きる若者の心情を瑞々しくも過激に描き続けてきたロウ・イエ監督が手掛け、2019年の第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品された『サタデー・フィクション』が11月3日(金・祝)より待望の日本公開決定。このたびティザービジュアルと特報映像が解禁された。

日本が真珠湾攻撃をする7日前の1941年12月1日、“魔都”上海に人気女優のユー・ジンが現れる。彼女は幼い頃、フランスの諜報部員に救われ訓練を受けた過去があり、上海では日中欧の諜報部員が暗躍し、機密情報の行き交う緊迫したスパイ合戦が繰り広げられていた。そして12月3日、日本から海軍少佐の古谷三郎が海軍特務機関に属する梶原と共に暗号更新のためにやってくる。

このたび解禁された特報映像では、敏腕スパイと人気女優の二つの顔を持ち、人々から“得体が知れない”と恐れられるユー・ジンが、上海にやってきた日本軍の暗号通信専門家である古谷を標的とする様子が切り取られている。美しいモノクロ映像のなかで展開する、手に汗握る激しい銃撃戦とアクション、そして上質なドラマに、思わず見惚れてしまうことまちがいなしだ。

主人公のユー・ジンを演じるコン・リー、古谷役のオダギリジョーや梶原役の中島歩に加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のトム・ヴラシアやフランスの名優パスカル・グレゴリー、台湾の人気俳優マーク・チャオら国際色豊かなキャストが顔をそろえた愛と謀略の物語。ついに日本上陸を果たす本作を、是非とも劇場のスクリーンで堪能してほしい。

文/久保田和馬