隅田川テラス、ビルの隙間から見える花火…『こんにちは、母さん』に映しだされた、墨田区ロケの撮影秘話

インタビュー

隅田川テラス、ビルの隙間から見える花火…『こんにちは、母さん』に映しだされた、墨田区ロケの撮影秘話

「墨田区の人々の優しさや温かさが伝わるように描いていただいたんだなと感じました」(根本)

――墨田区出身の方が墨田区らしさを感じるほどリアルな描写が随所にあったのですね。

矢田「そうですね。建物の間から見える花火。くっきりと見えていない独特な感じを映画で描くのはすごく粋だなと思いました」

根本「ストーリー上でとても重要な役割のある教会も印象的でした。墨田区の人々の優しさや温かさが映画を観る方に伝わるように描いていただいたんだなと感じました」

永野芽郁が演じた孫の舞に、死別した夫とのなれ初めを語る福江
永野芽郁が演じた孫の舞に、死別した夫とのなれ初めを語る福江[c]2023「こんにちは、母さん」製作委員会

――本作のロケ地巡りをするにあたってオススメの場所はどこですか?

矢田「やっぱり隅田川テラスです。桜橋の方まで歩くと永野芽郁さんが演じた昭夫の娘、舞が登った階段にも行けます。桜橋の階段を降りるとめうがやさんがあって、桜もちが有名な長命寺も近くにあるので、そこを歩くだけでも映画の雰囲気を感じていただけるかと思います。長命寺の桜もちは山田監督も差し入れで買っていたそうです。隅田川をいろいろな角度から映した情景を観て、隅田川を走る水上バスや屋形船に乗ってみたくなる方も多いんじゃないかなと思いました」

「作品によって撮影時間や撮る角度が違ったりするので、いろいろな時間帯、様々な場所から見た隅田川テラスが堪能できます」(関根)

――本作に登場するロケ地はほかの作品でも撮影されていたりするのでしょうか?

関根「広瀬すずさんと永瀬廉さん共演のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』や舘ひろしさん主演のドラマ『生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』、長澤まさみさん主演の映画『MOTHER マザー』にも隅田川テラスは登場します。作品によって撮影時間や撮る角度が違ったりするので、いろいろな時間帯、様々な場所から見た隅田川テラスが堪能できます。隅田川テラスは季節ごとにも違う顔を見せてくれます。今後は桜が舞う時期に撮影した映画も公開待機中です」

――撮影場所として人気の理由はどこにあると思いますか?

深澤「どこから撮影するのかによっても管轄は変わってくるので、撮影しやすい場所かと訊かれると難しいのですが、多くの作品に登場しているということは、撮りたくなる場所でもあるのかなと思っています」


――『こんにちは、母さん』のロケ地マップも制作されたそうですね。

矢田「実際に撮影された場所が描かれた、タイアップチラシ的な内容となっています」

根本「全国約120の映画館で配布されました。もし映画館で見かけたら、手に取ってご覧いただきたいです。映画と一緒に楽しんでいただけるとうれしいです」

墨田区役所1階では『こんにちは、母さん』パネル展も実施された
墨田区役所1階では『こんにちは、母さん』パネル展も実施された

取材・文/タナカシノブ


注目作のロケ地情報がたっぷり!東京ロケーションボックス スペシャルサイト【PR】
作品情報へ

関連作品