稲垣吾郎&新垣結衣共演『正欲』新場面写真公開、それぞれの表情が意味するものとは?
第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名小説を、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え実写化した11月10日(金)公開の映画『正欲』から、主要キャストたちの姿をとらえた新場面写真が解禁された。
本作は家庭環境、性的指向、容姿など様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく物語。『MOTHER マザー』(20)、『とんび』(22)の港岳彦が脚本を手がけ、監督を『あゝ、荒野 前篇』『あゝ、荒野 後篇』(17)、『前科者』(22)の岸善幸が務める。
このたび新たに解禁されたのは、稲垣、新垣、磯村、佐藤、東野ら主要キャストたちのワンシーンを切り取った複数の場面写真。稲垣が演じるのは、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人で暮らす寺井啓喜。息子が不登校になり、教育方針を巡って妻とはたびたび衝突している。解禁された場面写真では、戸惑いの表情で誰かをまっすぐ見つめる寺井の姿が収められている。また、新垣が演じるのは、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返しながら、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月。そして磯村は、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生の佐々木佳道に扮する。今回の場面写真では、夏月と佳道が、無言で前後に並びバスに揺られる姿が写しだされている。
また、ダンスサークルで活動し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也には佐藤。東野は、そんな大也と同じ大学に通い、学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画、彼が所属するダンスサークルに出演依頼をする神戸八重子を演じており、場面写真には、絶妙な距離感でたたずむ2人の姿がとらえられている。
また本作のムビチケ前売券(カード)が9月15日(金)から発売されることも決定。稲垣演じる寺井と新垣演じる夏月の姿が並ぶデザインになっており、前売り特典として、主要キャストの印象的な表情を切り取った「クリアしおり」が数量限定でプレゼントされる。
日本映画界を牽引する才能が結集し、現代人が抱える“生きづらさ”を鮮烈に活写する本作。作品に込められたメッセージをぜひスクリーンで受け止めてほしい。
文/スズキヒロシ