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『キリエのうた』公開記念!岩井俊二監督自ら「夏至物語」をアイナ・ジ・エンド主演でリメイク

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『キリエのうた』公開記念!岩井俊二監督自ら「夏至物語」をアイナ・ジ・エンド主演でリメイク

岩井俊二が監督を務め、小林武史が音楽を担当する『キリエのうた』(10月13日公開)。本作の公開を記念して、岩井が「夏至物語」をセルフリメイクすることが決定。あわせて「夏至物語」ティザーとメインビジュアルが到着。また、TVerにて映画「キリエのうた」公開記念特集が決定、本特集にて「夏至物語」(1992年Ver)が配信されることもあわせて明らかになった。

2023年6月に解散したBiSHのメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンドが映画初主演を務める『キリエのうた』。アイナが主題歌を歌唱するほか、劇中曲として6曲を制作した。また、SixTONESの松村北斗、黒木華、広瀬すずといった豪華俳優陣がメインキャストとして出演することが発表されている。本作では、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年におよぶ愛の物語が展開し、苦難に翻弄される男女4人の人生が、せつなくもドラマティックに交錯していく姿が描かれる。

今回、本作の公開を記念して開催されている岩井俊二映画祭の目玉企画として、1992年深夜に放映され、いまなおカルト的な人気を誇る「夏至物語」を、新たなヒロインとしてユウコ役にアイナを迎え、岩井監督自らがリメイクすることが決定した。本作で描かれるのは、愛する人の帰宅を待つ女の子の、愛と狂気に満ちた夏のある日。どこか不穏でダークな雰囲気をまとった物語が美しい映像で綴られた、岩井監督ファンにはたまらない作品となっている。

解禁になったのは、岩井監督の映像美の一端を垣間見ることができるティザー映像。主演のアイナは、同じく主演を務めた『キリエのうた』とはまったく違う役どころを演じており、メインビジュアルではなにかをじっと見つめる美しい横顔が印象的だ。また、1992年版ではエンディング曲にムーンライダーズの「午後のレディ」が使用されたが、今回は同楽曲のリニューアル版が新たにムーンライダーズ自らの手によって47年ぶりにレコーディングされることも明らかになった。

本作に対して、アイナは「1992年の作品を時代を超えて携わらせていただけて、とても幸せに思います。岩井さんの世界に混ざりこめることは私にとってやはり、すごく楽しくて刺激的でした。一度観たあと、二度目はユウコと一緒にそうめんを食べて観ていただけたら嬉しいです」とコメント。また、岩井監督は「29歳の夏に撮った『夏至物語』をアイナさんでリメイク。これ自分がまず観てみたいと思い、ご本人に旧作を観て頂いたところ、やってみたいとお返事が。かくして実現した本作。改めて当時こんな変なドラマを放送してくれたカンテレさんにはいまも感謝しかありません。今後もこうしたショートフィルムを時々作れたらいいなといろいろ構想中です」と語っている。

さらに、1992年にオリジナル版を放送していたカンテレにて10月8日(日)25時よりリメイク版の放送が決定。また、「岩井俊二映画祭」YouTubeチャンネルでの配信後、10月10日(火)には、日本映画専門チャンネルにて『夏至物語【完全版】』が放送される。そして「『キリエのうた』公開記念・マイリトル映画祭Special 夏至物語×夏至物語」と題して、2012年から放送されていた「岩井俊二映画祭presents マイリトル映画祭」のスペシャル番組も放送決定。新旧の「夏至物語」と、岩井監督自らが作品を語る90分のスペシャル番組となる。


完全版はYouTube版とどのように異なっているのか?それぞれの「夏至物語」をこの機会にぜひ楽しんでほしい。

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