目黒蓮、松村北斗ら日本アカデミー賞新人俳優賞8名の出演作&待機作をチェック!彼らが語る10年後、20年後の“自分像”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
目黒蓮、松村北斗ら日本アカデミー賞新人俳優賞8名の出演作&待機作をチェック!彼らが語る10年後、20年後の“自分像”

コラム

目黒蓮、松村北斗ら日本アカデミー賞新人俳優賞8名の出演作&待機作をチェック!彼らが語る10年後、20年後の“自分像”

第46回日本アカデミー賞の授賞式が本日、グランドプリンスホテル新高輪にて開催。2022年に公開された作品を対象に、映画業界に携わる3935名の日本アカデミー賞協会会員の投票によって選ばれる同賞だが、なかでも例年大きな注目が集まるのが新人俳優賞だ。

業界人が注目する俳優に票を投じるこの賞。今年の受賞者は小野花梨菊池日菜子福本莉子生見愛瑠有岡大貴番家一路松村北斗目黒蓮の8名で、受賞作や今後の待機作を紹介しながら、「自分にとって『映画』とは?10年後20年後の自分像は?」という問いについて真摯に答えた公式コメントを軸に、一挙にご紹介する。

小野花梨『ハケンアニメ!』

『ハケンアニメ!』の小野花梨
『ハケンアニメ!』の小野花梨撮影/黒羽政士

トップバッターを飾るのは『ハケンアニメ!』の小野花梨だ。2組のアニメ監督×プロデューサーコンビによる覇権を巡る熾烈な闘いを描く本作で、天才アニメーター役を演じた小野。どんな作品でも抜群の存在感を発揮する小野は、現在、草なぎ剛主演のテレビドラマ「罠の戦争」で私設秘書の蛍原梨恵役を演じている。

前述の質問について、小野は「私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、そのなかで私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくてはできないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います」と、子役出身で長いキャリアを誇る彼女ならではの覚悟や情熱を口にした。

菊池日向子『月の満ち欠け』

佐藤正午原作の感涙ベストセラー小説を大泉洋主演映画化した感涙ラブストーリー『月の満ち欠け』で、主演の大泉演じる小山内堅の娘、瑠璃役を演じた菊池日菜子。不慮の事故でこの世を去るというはかない役どころを演じ、涙を誘った。2021年に三池崇史監督演出の「醉いどれ天使」で舞台初出演、同年に映画『私はいったい、何と闘っているのか』で長編映画初出演と、立て続けに注目作に抜擢されている彼女。

『月の満ち欠け』の菊池日菜子
『月の満ち欠け』の菊池日菜子撮影/成田おり枝

菊池は「知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティのなかだけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにもいま、もっともっと頑張ろうと思います」と向上心を見せた。「全日本高等学校女子サッカー選手権大会」の初代応援マネジャーにも選ばれた健康的美少女の菊池、今年予想されるさらなる躍進に期待だ。

福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』

【写真を見る】なにわ男子の道枝駿佑とのラブストーリー『今夜、世界からこの恋が消えても』で受賞した福本莉子
【写真を見る】なにわ男子の道枝駿佑とのラブストーリー『今夜、世界からこの恋が消えても』で受賞した福本莉子撮影/成田おり枝

なにわ男子の道枝駿佑とのラブストーリー『今夜、世界からこの恋が消えても』で受賞した福本莉子は、同作で眠るとその日の記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロインを熱演し、多くの観客から涙をしぼりとった。彼女は「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリと集英社賞(セブンティーン賞)に輝いた文字どおりのシンデレラガールで、その後も王道のスター街道をまっしぐらに突き進んでいる。

「日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きるうえでのヒントがすごく詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います」と語る福本は、現在TOHOシネマズの上映前(幕間)映像「シネマチャンネル」のナビゲーターを務めているので説得力もひとしおだ。

生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』

『モエカレはオレンジ色』の生見愛瑠
『モエカレはオレンジ色』の生見愛瑠撮影/成田おり枝


“めるる”の愛称で親しまれている生見愛瑠は、Snow Manの岩本照が映画単独初主演を務めた『モエカレはオレンジ色』で、映画初出演での受賞となった。岩本が演じる超シャイな消防士と、生見演じるぼっちな女子高生とのピュアな胸キュンラブスーリーは、同年代の若者たちから特に支持された。映画最新作は生田斗真主演の『湯道』(公開中)で、4月からスタートする清野菜名主演のテレビドラマ「日曜の夜ぐらいは…」にも出演予定だ。

生見は「どれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を観る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることができて、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています」ということで、今後も物作りに励んでいってほしい。

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