『ミステリと言う勿れ』興収50億突破を狙える大ヒットスタート!菅田将暉&松下洸平、次に共演するなら「医療もの」

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『ミステリと言う勿れ』興収50億突破を狙える大ヒットスタート!菅田将暉&松下洸平、次に共演するなら「医療もの」

累計発行部数1800万部を突破する田村由美による大人気漫画を原作とし、2022年にフジテレビ月曜9時枠で放送された連続ドラマの劇場版『ミステリと言う勿れ』の初日舞台挨拶が9月15日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、菅田将暉柴咲コウ松下洸平町田啓太原菜乃華萩原利久松山博昭監督が登壇。菅田が映画に込めた想いを語った。

『ミステリと言う勿れ』の初日舞台挨拶が開催された
『ミステリと言う勿れ』の初日舞台挨拶が開催された

本作は天然パーマがトレードマークで、友だちも彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生の久能整(菅田)が、時に優しく、時に鋭い魔法のようなおしゃべりで、いつの間にか登場人物たちの悩みや、事件の謎までも解いてしまう新感覚ミステリー。劇場版では、広島を訪れた整が、遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家の遺産相続争い事件に巻き込まれる、原作でも人気のエピソード“広島編”が描かれる。本日より全国360館で公開され、15時現在までの動員および土日の予約状況から、興行収入50億円突破を目指せる大ヒットスタートを切った。

久能整役の菅田将暉
久能整役の菅田将暉

撮影中にはたくさん話をして、絆を深められたというメンバー。この日もトークが止まらなくなるほど、息ぴったりの掛け合いを見せた。好きなシーンに話が及ぶと、菅田が「(松下演じる)朝ちゃんが、焼き芋を半分に分けるシーン。すごくかわいい言い方をしていた。『焼き芋ー』って、ちょっともったいぶって渡す感じで、あの言い方がすごく好き」と明かし、これには松下も大笑い。菅田は「あれはクランクインの日だった。『朝ちゃん、完璧だ』と思って、そこで楽しみになった」とワクワクしたそうで、狩集汐路役の原も「あそこで思い切りがついた」と背中を押されたと感謝。松下は「僕も映画館で確認します。初日で緊張していたのもあって、変な言い方をしちゃったなという記憶はある」と自覚はしている様子だ。

松下が現場のムードメーカーとなった様子
松下が現場のムードメーカーとなった様子

「喫茶店でみんなで集まるシーンが好き」だという赤峰ゆら役の柴咲は、「複雑な感情になって、みんなが真剣にやっているシーンだった。でも撮影の合間のみんなとの会話がすごく和んだ。松下さんがいらっしゃったので、そのおかげですごく優しくて、フローラルでボタニカルな雰囲気になった」とにっこり。菅田も「フローラルで、自然体で。松下さんが歩くと小花が咲くようなマイナスイオンを感じる」と松下の柔らかな雰囲気について証言したが、そのため現場で松下は「ボタニカル」と呼ばれていたそう。松下は「いじられていると思いました」と話し、周囲を笑わせていた。

萩原利久のアドリブに驚き!
萩原利久のアドリブに驚き!

また狩集理紀之助役の町田は、「利久くんがアドリブを入れていた。それが原作愛にあふれていた」と波々壁新音役の萩原のチャレンジ精神に感心しきり。菅田も「(萩原が)『ブロッコリー』というところですよね。一番、果敢にアドリブを入れていた」と続くと、松山監督は「クランクイン初日にいきなりぶっ込んでくれた。いいなと思って、そのまま使っています」と大絶賛。しかし不採用となったアドリブもあるといい、萩原が「数多めに打ちました」と照れ笑いを見せるなか、菅田は「すばらしいハート。ジャブを打つことは大事だからね」と前のめりの姿勢を称えていた。

医療もので、原には「ひよっこナース役とか」と提案した松下洸平
医療もので、原には「ひよっこナース役とか」と提案した松下洸平

司会からは「もしまたこの6人で共演するなら、どんな話で共演したい?」と質問があがる場面もあった。柴咲は「推し活に勤しむ6人」、萩原は「学園ものをやりましょう!全員同級生で」、菅田は「群像劇がいい。『ラスベガスをぶっつぶせ』のようにみんなで協力してなにかを企むやつとか」、松下は「医療もの」と回答。菅田から「天才のなにをやるんですか?」とツッコまれると、松下は「自分は天才眼科医で。それぞれが名医。菅田さんは天才耳鼻咽喉科ですよ」と案を出し、観客を笑わせた。さらに町田は「スポーツもの。バレーボールの選手」、原が「職員室の会話劇」とそれぞれの回答に、みんなでワイワイとアイデアをふくらませて会場を盛り上げていた。


最後には、菅田が「いい雰囲気の舞台挨拶」と名残惜しそうにコメント。続けて「ドラマを始めてから、いろいろな整くんのすてきな言葉を言わせてもらいました。本作のなかでも『人は弱くて当たり前だと、誰もが思えたらいい』という好きなセリフがあるんですが、漫画で読んでいる時は『救われるな』と思い、田村先生の言葉の強さを素直に届けられたらと思って現場に入った。でもいざ言ってみると、悲しい気持ちにもなりました」と胸の内を吐露。「こんな言葉を言わずに済む世の中ならば、一番ピースなのになと。演じながらも、整くんがそういうことを考えずに済む。優しい言葉をかけず、いまの(舞台挨拶の)ように、整くんがただただ笑えるような世界になるといいなと思いました。映画が公開されて、その言葉がそれぞれに沁みていくこと、未来につながっていくことを願っています」と心を込め、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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