「過去最高のSF映画」「視覚的にも驚異的」ギャレス・エドワーズの最新作『ザ・クリエイター/創造者』に現地批評家が大熱狂!
没入せずにはいられない!驚異的なヴィジュアルの虜に
そしてやはり、VFXやアクションなどの視覚的な部分が多くの批評家を虜にしているようだ。エドワーズ監督自身「映像に引き込まれる映画が好きだ」と語っているように、その徹底したこだわりぶりが作品評価に直結していることが窺える。
本作では近未来の独特の世界観を描きだすため、日本やタイ、ベトナム、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イギリスとアメリカの計8か国でロケーション撮影を敢行。実際の世界のリアルなロケーションとリアルな人々を撮影したあと、その映像の上からCGで映画の世界観をデザインしていくという、通常のSF大作ではあまり取られないアプローチによって、唯一無二の映像世界が実現していった。
Colliderのベリー・ネミロフは「視覚的にも驚異的な作品。すばらしいフレームが次から次へと訪れる」、The Playlistのドリュー・テイラーは「デザインもショットも美しく、リッチで価値がある」と、とにかく作り込まれた映像世界に絶賛の声が鳴り止まない。さらにテイラーは「全力のアクションと真にまばゆい視覚効果。そして気骨あるチェイスシーンがさらに心に響く映画にしている」とも語っている。
視覚効果は、「スター・ウォーズ」シリーズはもちろんMCUから「ジュラシック」シリーズなどハリウッドの大作映画を数多く手掛けてきたILMが担当。そして撮影監督は『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)でアカデミー賞撮影賞に輝いたグレイグ・フレイザーと、気鋭のカメラマンであるオーレン・ソファが共同で担当。エドワーズ監督とハリウッドを代表する一流スタッフのタッグで生みだされた圧倒的なヴィジュアルに、瞬く間に惹き込まれること間違いなしだ。
ほかにも、Fresh Fictionのコートニー・ハワードは「ここ数年で最高のオリジナルSF大作のひとつ。あらゆるレベルで非常におもしろく、魅惑的で奥深い」と讃え、Colliderのスティーヴン・ワイントロープは「SF映画製作における革命」と表現するなど、本格的なレビュー解禁を前にして衝撃にも似た大旋風を巻き起こしている。
本作は9月26日(火)にはテキサス州オースティンで開催されるファンタスティック・フェストで一般向けに初お披露目上映されたあと、9月29日(金)から北米で劇場公開。今後さらなるムーブメントを巻き起こすことになるだろう。いったい我々はスクリーンでどんな世界を目撃することになるのか。その全貌が明らかになる日本公開が待ちきれない!
文/久保田 和馬