『ミュータント・タートルズ』監督が語る、ジャッキー・チェンとの夢のコラボ「キャラクターの魅力をさらに引き立ててくれた」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ミュータント・タートルズ』監督が語る、ジャッキー・チェンとの夢のコラボ「キャラクターの魅力をさらに引き立ててくれた」

インタビュー

『ミュータント・タートルズ』監督が語る、ジャッキー・チェンとの夢のコラボ「キャラクターの魅力をさらに引き立ててくれた」

「『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』は、僕が初めてファンになった作品です。4歳の頃、とにかくタートルズのおもちゃが全部欲しくてたまらなかった」。1984年に誕生して以来、アニメや実写映画、ゲームなどジャンルの垣根も世代も国境も超えて愛されてきた「ミュータント・タートルズ」。その新たなアニメーション映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(公開中)でメガホンをとったジェフ・ロウ監督は、まるで童心に帰ったかのようにタートルズへの愛を語る。

この上ないタートルズ愛をアピールして、本作の監督の座を掴んだジェフ・ロウ監督
この上ないタートルズ愛をアピールして、本作の監督の座を掴んだジェフ・ロウ監督[c]2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.

1986年生まれのロウ監督は、ディズニーチャンネルのアニメシリーズ「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」やNetflixのアニメシリーズ「魔法が解けて」(Netflixにて配信中)などで脚本を担当した後、『ミッチェル家とマシンの反乱』(21)で共同脚本・共同監督を務める。世界中のアニメファンを魅了し、第94回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネート。一躍アニメーション映画界を担う新たな才能として大きな注目を集めることに。

そして同作で製作を務めたフィル・ロード&クリス・ミラーの紹介もあって、彼らの友人であるセス・ローゲン率いるポイント・グレイ・ピクチャーズが手掛ける『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』の監督の座を手にする。「最初に監督の募集をしていると聞いた時、『夢のようなプロジェクトだ。やるしかない』と思いました。ミーティング自体はとてもうまくいったのですが、僕のアピールは凄かったと思います。『お願いします!大好きなんです!必ずいい仕事をします!是非やらせてください!』という感じでしたから(笑)」。

「ありのままの姿で周りに馴染みたい。これが最も共感できる感情」

アメリカンコミック調のデザインが大きな話題を集めている『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』
アメリカンコミック調のデザインが大きな話題を集めている『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』[c]2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.

ニューヨークの下水道で暮らす、カメのミュータントのレオナルド、ミケランジェロ、ドナテッロ、ラファエロの4人組の活躍を描く本作。子どもの頃から“危険な存在”である人間から隠れて暮らしてきたタートルズたち。“普通のティーンエイジャー”として彼らが住むニューヨークの人々に愛され受け入れられたいという願いを叶えるため、新たな友人のエイプリルの助けを得て、謎の犯罪組織との戦いに繰りだすのだが…。


「タートルズはただ普通になりたいだけなんです。だけどミュータントでモンスター扱いされていると思っているから、彼らにとってそれは不可能なこと。だけど初めての人間の友人であるエイプリルと出会い、彼女が恐怖で逃げ惑わない様子を見たタートルズは、街を恐怖に陥れる犯罪から人々を救えば受け入れてもらえると計画を練る。でもそれは、なかなか思うようにはいかない」と、ロウ監督は本作で描かれるタートルズの“ティーンエイジャー特有の悩み”について説明していく。

ニューヨークに暮らすカメのミュータント4人組のタートルズ
ニューヨークに暮らすカメのミュータント4人組のタートルズ[c]2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.

「自分の居場所を求めることは、10代のティーンエイジャーにとって最も本質的な感情であり欲望でもある。ありのままの姿で周りに馴染みたい。受け入れられ、認知され、愛されたい。でも他人の感情や感覚、発言にうまく対処したり、どうすれば世界に馴染めるのか理解することはとても困難。我々は、こういう感情がティーンエイジャーであるタートルズとエイプリルにとって最も論理的な欲求であり、共感できる感情だと考えました」。

ニューヨークの街を震撼させる悪に立ち向かうタートルズ。それでも彼らをヒーローとしてではなく、どこか不完全で危ういティーンエイジャーとして描くことで、「ミュータント・タートルズ」という作品が持つ魅力的な世界観をより親しみやすいものにしていったようだ。

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