大沢たかお、『沈黙の艦隊』実写化続編に意欲!「旅立ちであり、ここから始まると思っている」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
大沢たかお、『沈黙の艦隊』実写化続編に意欲!「旅立ちであり、ここから始まると思っている」

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大沢たかお、『沈黙の艦隊』実写化続編に意欲!「旅立ちであり、ここから始まると思っている」

かわぐちかいじによる人気コミックを実写映画化した『沈黙の艦隊』の初日舞台挨拶が9月29日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、大沢たかお、玉木宏、上戸彩、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、江口洋介、吉野耕平監督が登壇。主演とプロデューサーを務めた大沢が「もし皆さんに喜んでいただければ、この次をどんどんやっていけるのではないかと思っています」と続編への意欲をのぞかせた。

『沈黙の艦隊』の初日舞台挨拶が開催された
『沈黙の艦隊』の初日舞台挨拶が開催された

原作は、1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破する人気コミック。日本初の原子力潜水艦が日米共同で極秘裏に建造されたことをきっかけに始まる物語で、核戦争や国際政治、世界平和など鋭くも真摯な問題提起がなされ、連載当時には国会でも話題になるなど社会現象を巻き起こした。

主人公、海江田四郎の制服をイメージし白い衣装に身を包み登壇した大沢たかお
主人公、海江田四郎の制服をイメージし白い衣装に身を包み登壇した大沢たかお

日本初の原子力潜水艦を奪い逃亡、そして核という脅威を武器に世界と対峙する主人公の海江田四郎役を演じた大沢は、「観終わって、楽しんでいただけたと信じてはいるものの、おそらく『この先、どうなるんだよ』と皆さん思っておられるはず」と観客の気持ちを代弁して、上映後の会場の笑いを誘った。「かわぐち先生が描かれた『沈黙の艦隊』という漫画が、ようやく実写化された。壮大な『沈黙の艦隊』の船出、旅立ちであり、ここから始まると思っています。壮大なものを余すところなく映像にできるよう、まず第1弾として作らせてもらった。もし皆さんに喜んでいただければ、この次をどんどんやっていけるのではないかと思っています。そのあたりは期待して、待ってていただければ」と希望をふくらませていた。

『沈黙の艦隊』初日舞台挨拶に登壇したユースケ・サンタマリア
『沈黙の艦隊』初日舞台挨拶に登壇したユースケ・サンタマリア

ソナーマンの南波栄一に扮したユースケも、「自分が出ていることを度外視しても、イケている映画。確実に『2』があります」と期待。「もっと言おうか、『5』まであります。おそらくスピンオフもあります。スピンオフ第1弾は、『ソナーマン、南波栄一』。スピンオフで力を発揮するタイプ。『5』以上まで行きますよね。僕らの年齢がいく前にやってほしい」とアイデアを練ると、吉野監督も「ご覧になった方々は、もっとそれぞれの登場人物を観てみたいなと思ったのでは。僕も観たい。スピンオフと聞いて、興奮しています」と胸を躍らせていた。

大沢たかお&玉木宏、息ぴったりにトーク!
大沢たかお&玉木宏、息ぴったりにトーク!

それぞれが撮影の裏話について、笑顔でトークを繰り広げたこの日。潜水艦に乗り込む役柄を演じた大沢は「地上の人たちが、光のなかで芝居をしているのがすごくうらやましかった。僕や玉木くんは、ずっと真っ暗なスタジオのなか」とこぼし、「僕に至っては、(撮影の)1か月半のうち7歩くらいしか歩いていない。それ以上歩こうとすると、監督から『歩かないでください』と言われて。今日のように立っているのが、だんだん得意になってきた」と語り、会場も爆笑。逃亡した海江田を追う海自ディーゼル潜水艦艦長の深町洋役を演じる玉木も、「閉塞感のある場所は逃げたくなる。カットがかかると外に出て、外の空気を吸っていた」と潜水艦のシーンの苦労を吐露。続けて「僕たちが乗っていた『たつなみ』(という潜水艦)より、大沢さんたちの乗っている潜水艦『シーバット』の方が広くて近代的。いいなぁと思った」と羨望の眼差しを向けると、大沢は「我々(の潜水艦)は1台に億近いお金をかけてしまった。玉木くんの方は、5万円?50万円?ずいぶん、差がある」と茶目っ気たっぷりにコメント。玉木と会場を大いに笑わせていた。


笑顔で会場の声援に応えた上戸彩
笑顔で会場の声援に応えた上戸彩

また報道ニュースキャスターの市谷裕美役を演じた上戸は「3シーンくらいしか出ていない」と恐縮しながら、「ここの皆さんに囲まれて、壇上に立たせていただけて本当にうれしいです」と喜びを口にした。「市谷はオリジナルのキャラクター。オリジナルキャラクターって、まず叩かれるんですね」とぶっちゃけつつ、「台本を読んだ時に、この作品に携わりたいなと思いました。このご時世、核を扱う内容で、未来があるんじゃないかと思える作品に参加できてよかったなと、興奮しました」と充実感をにじませていた。

取材・文/成田おり枝

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