映像も音も本物志向な『沈黙の艦隊』は“IMAX推し”!静寂な深海での潜水艦バトルを全力で体感|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
映像も音も本物志向な『沈黙の艦隊』は“IMAX推し”!静寂な深海での潜水艦バトルを全力で体感

コラム

映像も音も本物志向な『沈黙の艦隊』は“IMAX推し”!静寂な深海での潜水艦バトルを全力で体感

累計発行部数が3200万部を突破したかわぐちかいじの同名コミックを、大沢たかお主演で実写映画化した『沈黙の艦隊』がついに公開を迎えた。「核抑止力をもって世界平和をいかに達成するか」という問題提起を軸に、大迫力の潜水艦による海中バトルアクションや重厚な政治サスペンスなど、全世界を巻き込む予測不能なストーリーが展開される。

目からも耳からも楽しめる、世界照準のエンタメ大作に仕上がった『沈黙の艦隊』
目からも耳からも楽しめる、世界照準のエンタメ大作に仕上がった『沈黙の艦隊』[c]かわぐちかいじ/講談社 [c]2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

その壮大なスケールから、“実写化不可能”とされていた原作の映画化を実現したのは、「キングダム」シリーズなどを手掛ける制作会社クレデウスと東宝、そして日本の劇場用映画に初参加となったAmazonスタジオのタッグだ。『ハケンアニメ!』(22)で第46回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した吉野耕平監督がメガホンを取り、まさに日本が世界に向けて大勝負に出るにふさわしい、圧倒的なエンタメ大作に仕上がっている。そこで本稿では、没入型の映画体験ができるIMAXで観てこそ真価を発揮する本作を、ストーリーやキャスト、映像、音響などあらゆる観点からIMAXで堪能すべきポイントを紹介していこう。

“実写化不可能”な原作を、極上のエンタテインメントにアップデート!

核ミサイルを積んで逃亡を図った海江田の目的とは…
核ミサイルを積んで逃亡を図った海江田の目的とは…[c]かわぐちかいじ/講談社 [c]2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

日本近海で海上自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦に衝突し沈没。艦長の海江田四郎(大沢)を含む乗員全76名の死亡が報じられる。だが実は乗員たちは皆生存しており、事故は日米の政府が極秘に建造した高性能な原子力潜水艦「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だった。ところが「シーバット」の艦長に任命された海江田は、「シーバット」に核ミサイルを搭載して乗員たちと共に反乱逃亡。自らを国家元首とした独立戦闘国家「やまと」の建国を宣言するのであった。

1988年から1996年にかけて「モーニング」(講談社)で連載された原作は、“核の国際秩序”というタブーに斬り込んだテーマ性と、緻密で的確な軍事考証や物語のクオリティの高さで多くの読者を獲得にした。一方で、湾岸戦争や冷戦終結などといった連載当時の国際情勢も相まって、国会でも取り上げられる問題作としても注目を集め、実写化は不可能であると評されていた。そして折しも、ロシアによるウクライナへの侵攻など世界に新たな緊張が走るこのタイミングで実写化された本作は、時代設定を現代に置き換えることで物語に込められた平和を願うメッセージをより身近のものにしつつも、よりリアルかつ極上のエンタテインメント作品へとアップデートを遂げている。

世界に警鐘を鳴らす“禁断のテーマ”に、実力派俳優たちが全身全霊で挑む

【写真を見る】不動の意志を感じる仁王立ち…大沢たかお演じる海江田の思惑とは?
【写真を見る】不動の意志を感じる仁王立ち…大沢たかお演じる海江田の思惑とは?[c]かわぐちかいじ/講談社 [c]2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

そしてこの“実写化不可能”を可能にした最大の立役者の一人は、海江田役を演じた大沢だ。原作の大ファンである大沢は自らプロデューサーも兼任し、原作者のかわぐちへの企画プレゼンから、防衛省や海上自衛隊への協力依頼まで、本作の実現に向けて尽力している。もちろん座長としても現場を鼓舞し続け、撮影を見学に訪れたかわぐちが「大沢さんが白い軍服と白い軍帽で立っていらっしゃったのを見た時に“海江田がここにいた”と思いました」と太鼓判を押す存在感を発揮。「キングダム」シリーズの王騎役にも匹敵するカリスマ性と迫力と共に、大沢の作品にかける熱量がスクリーンを通して伝わってくるはずだ。

ある事故をきっかけに、海江田に並々ならぬ感情を抱く深町
ある事故をきっかけに、海江田に並々ならぬ感情を抱く深町[c]かわぐちかいじ/講談社 [c]2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

そんな海江田を追うのは、海上自衛隊のディーゼル潜水艦「たつなみ」。海江田と正反対とも言える性格の艦長、深町洋役を玉木宏が熱演している。また、深町の右腕で「たつなみ」の副長、速水貴子役には水川あさみ、ソナーマンの南波栄一役はユースケ・サンタマリアが演じている。彼ら“追う者”の視点から物語を見ることで、「海江田の真の目的とはなにか?」というサスペンス要素がより際立ってみえることだろう。また、「シーバット」の乗組員や対峙する米艦隊など、“海中”で交錯しあう登場人物たちの心理戦が、潜水艦内の閉鎖的な環境と相まって手に汗にぎる緊張感を生む。

海上での攻防戦と同時に、日本政府関係者たちの目論見も交錯していく
海上での攻防戦と同時に、日本政府関係者たちの目論見も交錯していく[c]かわぐちかいじ/講談社 [c]2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

さらに江口洋介演じる内閣官房長官の海原渉や、夏川結衣演じる防衛大臣の曽根崎仁美ら “地上”にいる者たちの思惑も混ざり合い、そこに上戸彩演じる報道キャスターの市谷裕美や、海江田や深町とかつて同じ潜水艦に乗務していた中村倫也演じる入江蒼士の存在が、物語にさらなる奥行きを与えていく。

IMAXの巨大スクリーンならば、登場人物たちの心理を表情から汲み取れるはず
IMAXの巨大スクリーンならば、登場人物たちの心理を表情から汲み取れるはず[c]かわぐちかいじ/講談社 [c]2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.


この豪華俳優陣が全身全霊で挑んだ、迫真の演技の数々は、視界いっぱいに広がる巨大スクリーンを有するIMAXで観ることで、その微細な表情の変化や視線の動きひとつ逃すことなく確認することができるはず。そこから、表層にはあらわれていないドラマ性と、本作に込められた強烈なメッセージを受け取ることになるだろう。


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