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韓国スターがドレスアップ!華やかに開幕した釜山国際映画祭のレッドカーペット&開幕式をレポート

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韓国スターがドレスアップ!華やかに開幕した釜山国際映画祭のレッドカーペット&開幕式をレポート

パク・ウンビン、急遽単独司会!緊張しながらもはつらつと大役を務める

ハッとするほど鮮やかでエアリーな水色のドレスを着ているパク・ウンビン
ハッとするほど鮮やかでエアリーな水色のドレスを着ているパク・ウンビン[c]BIFF

ハッとするほど鮮やかでエアリーな水色のドレスが、秋の風景に一段と映える。開幕式の司会を務めるのは、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で一躍スターダムを駆け上り、いま最も引きも切らない俳優の一人であるパク・ウンビンだ。「10月なのに釜山は熱気が満ちています!」と元気よく挨拶した。しかし、例年ならば司会は二人だ。残念なことに、今年はイ・ジェフンが健康上の理由で参加を取りやめたため、パク・ウンビンが急遽一人で司会進行することになった。BIFF史上初めてという予想外の出来事に「緊張しますが、イ・ジェフン兄さんの応援とここにいらっしゃる皆さんの熱いエネルギーを受けて、釜山国際映画祭の開幕式を力強く進行してみます」と宣言。時折声を震わせながらも、持ち前の快活な表情で弾むように無事に大役を終えた。

イ・チャンドン監督は「韓国映画に数多くの星があるが、ユン・ジョンヒ先生は最も輝いて美しい星だった」とコメント
イ・チャンドン監督は「韓国映画に数多くの星があるが、ユン・ジョンヒ先生は最も輝いて美しい星だった」とコメント[c]BIFF

そして今年、韓国映画界はまた一つ大きな柱を失った。1月にパリで亡くなった女優のユン・ジョンヒだ。代表作『将軍のひげ』(68)、『夕方に鳴く鳥』(82)、そして『ポエトリー アグネスの詩』の映像とともに、ヴァイオリニストのペク・ジニ氏によるラフマニノフの演奏が始まると、観衆は厳粛な気持ちで聞き惚れる。面差しがユン・ジョンヒに似ているこの女性は、彼女の愛娘だ。イ・チャンドン監督は「韓国映画に数多くの星があるが、ユン・ジョンヒ先生は最も輝いて美しい星だった。ティーンエイジャーの時から私の心の星だったユン・ジョンヒ先生と一緒に『ポエトリー アグネスの詩』を撮ることができて、本当に感謝して幸せだった。良い映画を撮ることができるように見守って欲しい」とコメントした。ぺク・ジニ氏は感極まりながら「長い間、皆さんは変わらずにユン・ジョンヒを愛してくださいました。ここ十数年は、重い病気と戦わなければなりませんでしたが、『ポエトリー アグネスの詩』と皆さんの愛情が、遠くにいる母を幸せにすると信じています」と語り、会場からは暖かい拍手が起こった。

第28回釜山国際映画祭が開幕!
第28回釜山国際映画祭が開幕![c]BIFF


パク・ウンビンは、2022年のBIFFでベスト女優賞を受賞したことを振り返り「作品が認められ、俳優として授賞するということは役者としてたくさん力をもらいます。このことは俳優にチャンスと勇気を与えてくれます」と、すばらしい映画を発掘する役割としてのBIFFの存在理由を改めて伝えた。アジアのみならず世界の映画ファンを魅了する映画祭のプライドを胸に、意義のある10日間が始まる。

取材・文/荒井 南

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