韓国スターがドレスアップ!華やかに開幕した釜山国際映画祭のレッドカーペット&開幕式をレポート|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
韓国スターがドレスアップ!華やかに開幕した釜山国際映画祭のレッドカーペット&開幕式をレポート

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韓国スターがドレスアップ!華やかに開幕した釜山国際映画祭のレッドカーペット&開幕式をレポート

秋の映画祭シーズンの先陣を切る釜山国際映画祭が今年も10月4日(水)より映画の殿堂を中心に開催されている。69か国209本の公式招待作をはじめとした計269本が上映予定だ。オープニングの4日、アジア最高峰の映画祭の幕開けを高らかに告げるレッドカーペットが開催され、韓国はもちろん各国を代表する映画人が続々と映画の殿堂を訪れた(英語のタイトルはすべて映画祭による)。

手を振りながら登場したソン・ガンホ
手を振りながら登場したソン・ガンホ[c]BIFF

ファン・ビンビン、イ・ジュヨン、ハン・ヒョジュ、ソン・ジュンギ…釜山の夜を豪華絢爛に飾るスターたち

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」と『ギョンアの娘』がBIFFにて高く評価されたハ・ユンギョン
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」と『ギョンアの娘』がBIFFにて高く評価されたハ・ユンギョン[c]BIFF

イ・チャンドン監督『ポエトリー アグネスの詩』(12)やチャン・リュル監督『春の夢』(16)の脚本にスーパーバイザーとして携わった経験をもつイ・ミラン監督の『Concerning My Daughter』からは、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」はもちろん『ギョンアの娘』がBIFFにて高く評価されたハ・ユンギョンと、「最悪の悪」のプロモーションで日本のファンを喜ばせたばかりのイム・セミ、本作の主人公に扮したオ・イネが登場した。アップヘアが一層美貌を引き立てていたハ・ユンギョンと、艶のあるロングヘアーをなびかせたイム・セミはともにオフショルダーのブラックドレス。それぞれ方のパターンが違い、アクセサリーでアレンジしたことで統一感の中に個性が見え隠れする。

コンペティション部門「Jiseok」に出品されている『Blesser』チーム
コンペティション部門「Jiseok」に出品されている『Blesser』チーム[c]BIFF

3本以上の長編作品を撮った実績のあるアジアの映画製作者を対象としたコンペティション部門「Jiseok」に出品されている『Blesser』からはキム・ジェファが姿を現した。リュ・スンワン監督の『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)、『密輸』と立て続けにヒット映画に出演し、いつもコミカルな姿で楽しませてくれるキム・ジェファは、広がるスリーブが独特の形で、演技同様にユニークで個性を振りまく。本作では政治部の敏腕記者として生きてきたが、あることをきっかけに人生の岐路に立たされる女性を演じている。

『IN WATER』『IN OUR DAY』の出演陣
『IN WATER』『IN OUR DAY』の出演陣[c]BIFF

BIFFと言えばホン・サンス監督、というほど映画祭の観客から愛されているホン・サンス作品。開催前から今年も大人気な二作品『IN WATER』『IN OUR DAY』の出演陣も揃ってレッドカーペットにやって来た。キ・ジュボンハ・ソングク、キム・スンユンら、ホン・サンス組の常連俳優たちだ。キ・ジュボンは、フォーマルな装いが多い中でジーンズにスニーカーとラフな出で立ち。外した姿がクールで、玄人の風格を漂わせる。

優雅なドレス姿のハン・イェリ
優雅なドレス姿のハン・イェリ[c]BIFF

韓国映画の未来をリードしていく潜在力と可能性を備えた新人俳優を発掘するために2014年に新設された賞「今年の俳優賞」。2023年の審査委員にチョンウとともに選出されたハン・イェリが、レッドカーペットに参加した。パステルを基調とした色合いにボタニカル柄をあしらった優しいドレスが新鮮な上品さを見せる。

母を失い天涯孤独になった女子高校生がたくましく生きていくさまを描き出した『IT’S OKAY!』
母を失い天涯孤独になった女子高校生がたくましく生きていくさまを描き出した『IT’S OKAY!』[c]BIFF

母を失い天涯孤独になった女子高校生がたくましく生きていくさまを描き出した『IT’S OKAY!』。主演を務めたイ・レと、チョン・スビンが仲良く腕を組みレッドカーペットに参加した。『ソウォン 願い』(13)などの天才子役も、今や演技巧者たちの仲間入りを果たした。フロントにリボンをあしらったドレスも大人っぽくて品がある。BIFFのチケット予約サイトでこの映画を予約すると、販売の一部を福祉団体(共同募金会、グッドネイバーズ)に寄付し、生活困窮者への支援になるという、社会参加を促す映画だ。ソン・ソックも出演していて、開幕前から熱視線を浴びている。

『蜘蛛の巣』のチョン・スジョン、オ・ジョンセ、イム・スジョン
『蜘蛛の巣』のチョン・スジョン、オ・ジョンセ、イム・スジョン[c]BIFF

現在劇場公開中の『蜘蛛の巣』からは、イム・スジョンオ・ジョンセ、チョン・スジョンが3人で登場した。イム・スジョンは素材とパターンがとても個性的で素敵なドレス、チョン・スジョンはシンプルながらゴージャスな印象を見せるスパンコールのドレスだ。また、今年は映画祭のホスト役として本作の主演であるソン・ガンホが参加している。

60年ぶりに訪れた故郷で繰り広げられるヒューマンコメディ『Picnic』で主役を務めたナ・ムニ、キム・ヨンオク、パク・グニョン
60年ぶりに訪れた故郷で繰り広げられるヒューマンコメディ『Picnic』で主役を務めたナ・ムニ、キム・ヨンオク、パク・グニョン[c]BIFF

ベテラン俳優陣も負けず劣らず映画祭を輝かせる。60年ぶりに訪れた故郷で繰り広げられるヒューマンコメディ『Picnic』からは、主役を務めたナ・ムニキム・ヨンオク、パク・グニョンと、ストーリーそのままに経験豊富な3人だ。韓服を完全に着こなしたナ・ムニ、キム・ヨンオクが見事だ。

釜日映画賞のMCを任されたイ・ソムとアン・ジェホン
釜日映画賞のMCを任されたイ・ソムとアン・ジェホン[c]BIFF

釜日映画賞のMCを任されたイ・ソムアン・ジェホンは、今年最も期待と話題の中心となった連続ドラマが披露されるオン・スクリーン部門に出品された「LTNS」から登場。実は二人とも、隠れた名作として知られているインディーズ映画『小公女』でも共演していて、今作では恋愛感情の枯れ切ったカップルをコミカルに演じている。イ・ソムのドレスは胸元のユニークなカットをしていてディティールが凝っている。

オン・スクリーン部門に出品された「A Bloody Lucky Day」のキャスト陣
オン・スクリーン部門に出品された「A Bloody Lucky Day」のキャスト陣[c]BIFF

ファン・ジョンミンが誘拐される本人役で出演するという破天荒なストーリーと緻密な演出が光った『人質 韓国トップスター誘拐事件』(21)の新鋭ピル・カムソン監督の新作は、財産も家族も失った冴えないタクシー運転手がたどるサスペンスフルな日を描くドラマ「A Bloody Lucky Day」。オン・スクリーン部門に出品された本作からは、イ・ソンミンユ・ヨンソクイ・ジョンウンが姿を現した。タキシードを着こなす二人と、秋らしいシックなブラウンのスーツがよく似合うイ・ジョンウンのバランスが良い。

『バレリーナ』のキャスト陣
『バレリーナ』のキャスト陣[c]BIFF

Netflixで10月6日より配信される『バレリーナ』からは、主演のチョン・ジョンソとパク・ユリムらが姿を見せた。パク・ユリムは華やかな胸元とレース使いが可憐なドレス、チョン・ジョンソはロングヘアーにリボンが飾るブラックのマーメイドドレスが可愛らしい。

『GreenNight』チーム
『GreenNight』チーム[c]BIFF

この日、登場する前からYoutubeのコメント欄でも期待の声が上がっていたのが、『GreenNight』のファン・ビンビンイ・ジュヨンのコンビだ。大胆に肌を見せながらも品よくまとめたオフショルダーのドレスのイ・ジュヨンと、対照的に鮮烈なピンクの輝くドレスで天女のようなファン・ビンビン。夫から逃れようとしている女性と、緑色の髪をした麻薬ディーラーが自由を求めて逃避行するというロマンティックな期待の一本だ。

『毒戦 BELIEVER 2』のキャスト陣
『毒戦 BELIEVER 2』のキャスト陣[c]BIFF

11月には日本でもNetflixで配信される『毒戦 BELIEVER 2』からは、チョ・ジヌンチャ・スンウォンハン・ヒョジュらが参加。特にハン・ヒョジュが演じたクンカルは、ビジュアルが公開されてからSNSを中心に大きな話題を呼んでいた。親譲りのスーパーパワーを持つ息子に苦悩する母親役を好演した「ムービング」も大成功し、ますます期待がかかるハン・ヒョジュは、映画祭では上映のほか、演技や作品について俳優自身の言葉で語るイベント、Actors’ Houseでも観客とコミュニケーションをする。大ぶりなボタンがクラシカルでマニッシュなムードを醸すドレスが素敵だ。白の襟元で清楚さを演出しつつ、スリットで大人の魅力を発揮する。


『Hopeless』のキャスト陣
『Hopeless』のキャスト陣[c]BIFF

一人の少年が辛い境遇から逃げ出すために危険を冒していくノワール『Hopeless』からも、今作で初めてダーティーなキャラクターに挑んだソン・ジュンギを含めキャストと製作陣が登場した。いつまでも若々しいソン・ジュンギ。待ち受けたファンにハートポーズをたくさん見せてくれて、ご機嫌な様子だった。

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