ギデンズ・コー監督「TAIWAN MOVIE WEEK」オープニングイベントに登場!憧れは「ONE PIECE」ルフィの心揺さぶるセリフ|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ギデンズ・コー監督「TAIWAN MOVIE WEEK」オープニングイベントに登場!憧れは「ONE PIECE」ルフィの心揺さぶるセリフ

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ギデンズ・コー監督「TAIWAN MOVIE WEEK」オープニングイベントに登場!憧れは「ONE PIECE」ルフィの心揺さぶるセリフ

台湾の人気映画、ドラマ十二作を一挙上映する「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」が10月13日より開催され、オープニングイベントのトークショーに『あの頃、君を追いかけた』(11)のギデンズ・コー監督が登壇した。

台湾の人気映画、ドラマ12作を一挙上映!「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」が開幕。ギテンズ・コー監督と映画パーソリティの伊藤さとりによるトークショーが実施された
台湾の人気映画、ドラマ12作を一挙上映!「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」が開幕。ギテンズ・コー監督と映画パーソリティの伊藤さとりによるトークショーが実施された

「心に刺さる1本が台湾にはある」をキャッチコピーに、「ホラー」、「BL」、「ロマンス」、「新進気鋭の長編映画デビュー作」の4つのジャンルから選定された、台湾映画、ドラマを上映し、特設サイトでは国内の主要な配信サービスで観られる台湾作品約30作を紹介するリアルとオンラインで同時に台湾エンタメを楽しめる、初の台湾映像フェス。

【写真を見る】憧れはルフィのセリフ!日本作品にたくさん影響を受けたというギデンズ・コー監督
【写真を見る】憧れはルフィのセリフ!日本作品にたくさん影響を受けたというギデンズ・コー監督

今年12月より日本での再上映が決定し、本企画で先行上映される『赤い糸 輪廻のひみつ(原題:月老)』(21)を引っ提げ来日したコー監督は、現在、自身5作目の映画を制作中。「繁忙期ではありますが(笑)、このような機会を設けていただけるのは光栄であると同時にとても励みになります。この場にいること自体がファンタジックです」笑顔で挨拶。日本でリメイクされた『あの頃、君を追いかけた』(18)については「主演の山田(裕貴)さんが演じている役柄がとても誠実。日本ならではの誠実さを感じた作品になっていました。僕も彼くらいカッコよかったら、告白に成功できたんじゃないかなと思います」と茶目っ気たっぷりに語り、笑いを誘っていた。

北野武監督と役者・ビートたけしが大好きとのこと
北野武監督と役者・ビートたけしが大好きとのこと

この日上映される『赤い糸 輪廻のひみつ』では日本の影響を感じられる描写がいくつもある点について、「日本の作品には“価値観”レベルで影響を受けました。大好きなのは『ONE PIECE』。海賊王を目指すルフィの志にも惹かれますが、僕が個人的に心を奪われたのは『支配なんかしねぇよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ』というセリフ。大海原を指差して叫ぶセリフが大好きです」とニッコリ。続けて「撮影現場でもチームで一つの作品を作る上で、みんなを鼓舞するために非現実的なこと、ちょっとセリフっぽいことを言ってみんなに『なに言っちゃってるの?』と揶揄されることもあるけれど、そういったレベルまで影響を受けた言葉です」と熱弁。監督として、みんながひとつになれるようにまとめるようなリーダーになりたいと自身の目指す監督像にも触れていた。

TIFFでは「ワールド・フォーカス」部門にて『ミス・シャンプー』(23)が上映される
TIFFでは「ワールド・フォーカス」部門にて『ミス・シャンプー』(23)が上映される

もともと小説家だったコー監督。「小説家だった僕がある日突然映画を撮り出して。小説家に映画が撮れるのかという声も視線もたくさんありました。でもそういう言葉や視線こそが僕を『なにくそ!』という思いにさせてくれました」と監督デビューからの道のりを振り返り、「僕はまだ未熟な人間。『いつになったら大人になるの?』と言われることもあるけれど(笑)、まだ未熟だからこそ撮れる作品を届けたいと思っています」と宣言。大人になって、円熟期を迎えてからは取れない、いましかできない作品のテイストを突き詰めたいとも口にしていた。


第36回東京国際映画祭にも参加予定とのこと
第36回東京国際映画祭にも参加予定とのこと

影響を受けた日本の監督は北野武だそう。「監督としても好きだし、役者として出演しているときも好き。特に好きなのは『バトル・ロワイアル』の時」とうれしそうに語り、『バトル・ロワイアル』では、自身の作品にはないテイストをいろいろと勉強させてもらったとも話していた。

コー監督は、第36回東京国際映画祭にも参加予定とのこと。「ワールド・フォーカス」部門上映作品『ミス・シャンプー』(23)も「お楽しみに!」とアピールし、笑顔でトークショーを締めくくっていた。

取材・文/タナカシノブ


心に刺さる1本を見つけよう!「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」特集

「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」
開催日程:10月13日(金)~28日(土)
開催場所:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
     ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールB
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