川井田夏海「誇りをもって観ていただける作品」、津田健次郎「外国語でエゴサします」『北極百貨店のコンシェルジュさん』世界発信に向け自信!
西村ツチカの同名コミックをアニメ映画化した『北極百貨店のコンシェルジュさん』の公開記念舞台挨拶が10月22日に新宿バルト9で開催され、声優の川井田夏海、大塚剛央、津田健次郎、板津匡覧監督が登壇。本作の見どころや海外での反響についてクロストークを行った。
本作は、お客様がすべて動物という不思議な百貨店「北極百貨店」を舞台に新人コンシェルジュの秋乃(川井田夏海)と、“特別な”お客様たちとの間で繰り広げられるファンタジー。アメリカをはじめ、カナダ、オーストラリア、スペイン、イタリア、フランス、韓国、台湾、香港など世界25か国での上映が決定している。
川井田は「ボンジュール!ハロー!ハロー!ちょっと、ここまでしかない」と会場の笑いをとったあと「いや、本当にありがたいです。特に海外の方から見ると、日本のおもてなし精神だったり、そういう部分にも注目されると思うんですけど、本当に映像を観ていても飽きが来ないというか、1回じゃ観足りないぐらい。日本のアニメーションというものを、誇りをもって観ていただける作品だなと思います」と胸を張った。
大塚は「監督が以前おっしゃっていましたが、海外の方の笑う場所や反応する場所はけっこう違うとのことで、僕自身は叶うことなら、世界各国の劇場で一緒に観たいという気持ちです」と語ったあと「この作品で一番伝えたいことは、元気をもらえるというか、そういうところが伝わったらうれしいのかなと思ったりはします」とあふれる想いを語った。
津田は「デパート、百貨店はどこの国にもあるから、その時点でもう共通言語を持てている気がするので、めちゃくちゃ伝わる気がするんです。日本に限らず世界共通のことをものすごく深く描いてたりもするので。ちょっと外国語でエゴサしますよ」とうれしそうにコメント。
板津監督は海外の反響について「お国柄によって反応する場所も反応してくれる場所も違うんですけど、西洋の方は割とオーバーにリアクションで、韓国や日本だともうちょっと自分の中で楽しむみたいな感じです。でも、笑いって大事だなと思いますね。ちょっとクスッとしたりするシーンがあるだけで、なんか会場に一体感が生まれるので」としみじみ語った。
続いて、明日も頑張ろうという気持ちにさせてもらえる本作にちなみ、最近始めて、ほっこりと心が温かくなるようなことを聞かれたゲスト陣。
川井田は「1週間前ぐらいから、歩くようになりました。1時間ほどウォーキングをし始めました。本当に私、動かないんですよ。休日だと、ヘルスケアで10歩くらいしか動かなかった」と言って、大塚たちを驚かせた。その後川井田は「これからは人生もちゃんと歩いていこうと思って」と力強く宣言。
大塚は「町の中を歩いてたりすると、自分の出演作のお話をしながら歩いている人たちがいたりして。そういうのを聞いてると、明日からも頑張ろうみたいな気持ちになりますね、自然と」とほっこり。
津田は「僕、ちょっと真面目になっちゃうんですけど、お芝居がおもしろいなと思ってて。初心者マークをもう1回付け直して、0から立ち上げ直していけたらと」と気持ちを新たにした。
また、中盤では、各自が注目してほしいシーンをフリップにイラストで描いたものも披露された。偶然にも大塚と監督が同じシーンをピックアップし、川井田や津田もびっくり。最後には公開を祝してテープカットも行われ、大盛況のなか、イベントは幕を閉じた。
取材・文/山崎伸子