Da-iCE花村想太『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』主題歌をセントチヒロ・チッチとデュエット！「夢を見ることって大切」と映画をアピール

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(12月8日公開)の主題歌「ピュア・イマジネーション」歌唱イベントが11月13日、新宿バルト9にて行われ、日本語吹替版で主人公のウィリー・ウォンカ役の声を担当するDa-iCEの花村想太とヌードル役のセントチヒロ・チッチが登壇した。

本作は、ティム・バートン監督×ジョニー・デップ主演の大ヒット作『チャーリーとチョコレート工場』(05)でデップが演じたウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジー・アドベンチャー。ウィリー・ウォンカをティモシー・シャラメが演じ、とある因縁からウォンカを付け狙うオレンジ色の小さな紳士、ウンパルンパにヒュー・グラントが扮する。

劇場ロビーに設置されたステージの2階に登場し、花村がチッチをエスコートする形で階段を降り、ステージで主題歌を初披露。歌唱を終え、ホッとした表情を浮かべた花村は「バルト9はよく来る映画館ですが、いつも来ている場所とは違う感覚。魔法にかかった気分で歌いました」とニッコリ。「ものすごく緊張した」と明かしたチッチは「緊張した時は花村さんを見て歌っていました。すごく信頼できる相棒がいてくれたので、助けられました」と笑顔で感謝の言葉を伝え、階段の手すりにあしらわれていた装飾について「アメもチョコも本物でした！」とはしゃぎながら報告し、会場を和やかなムードに包んだ。

2人がデュエットで披露した楽曲は、本来、花村が1人で歌唱するもの。「僕とティモシーさんの声でしか聞いたことのない曲なので、どんな『ピュア・イマジネーション』になるのかと思ったら、チッチさんがオクターブ上というすごい難易度で歌っていてびっくりしました！」と目を丸くした花村は、チッチ演じるヌードルの声を聞きながらのアフレコを振り返り、「アフレコでも思ったけれど、本当に声が綺麗で素敵だと思いました」と絶賛。一方、花村の歌声についてチッチは「花村さんの歌声を聴きながら吹替えをしていました。心に話しかけるように歌っているので、ちょっと泣いちゃって。涙を堪えながら吹替えをしたのを思い出しました」と収録時の様子を伝え、「この曲は本当に素敵。いろいろな人に届く素敵な曲だなと改めて思いました」とうっとりとしていた。

今日の楽曲披露について「緊張した」と話した2人。花村は、ライブ前のルーティンは「入念な準備」と答え、「1時間、場合によっては2時間くらいかけて準備をします。声が出ると思うだけで、自信になるんです。げん担ぎというよりも、声出しをしっかりという感じです」と説明。声出しが大事だと気付いたのは5年前だと明かし、「(それ以前は)ポテンシャルで行ける、声出しはいらないと思っていたけれど、ライブで後半になると声が出てくることに気づいて。(ポテンシャルでいける)天才ではないことに気づき、声出しを大切にするようになりました」と話し、笑いを誘っていた。チッチはその日の気分で選んだオイルの香りを纏って「守られている！」という気分で整えると明かした。

この日の衣装について花村は「リアルウォンカになった気分。衣装さんってすごい！」と大興奮。手にした杖を見つめながら「杖を持ってと言われたけれど、杖をつきながら歩くのか、持ったままの方がいいのか分からなくて…」と戸惑った様子を再現し、「今度(正しい使い方を)教えてくださーい！」とスタッフに呼びかけ笑わせた。チッチは「花村さんが着ているシャツがヴィンテージと聞いたので、私もヴィンテージの靴を合わせてきました」と披露し、取材陣からのリクエストで、真っ赤なトップスがよく見えるようにポーズを決める場面もあった。

吹替えの練習のために何度も作品を観たという花村は「何度観ても心が動かされる作品です。最初から最後まで夢がたくさん詰まっています。大人になったいまでも夢を見ることって大切だなと思わせてくれます。一歩踏み出すことが大事だと感じられる作品です！」とアピールし、イベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ