公開8日で動員100万人突破&2週連続V!『ゴジラ-1.0』は『シン・ゴジラ』の成績にどこまで迫れるか
11月10日から11月12日の全国映画動員ランキングが発表。前週にダントツのヒットスタートを飾った『ゴジラ-1.0』(公開中)が、並み居る新作タイトルを寄せ付けずに堂々2週連続の首位をキープした。
『ゴジラ-1.0』が動員100万人の大台突破!
公開8日目の11月10日に、はやくも観客動員100万人を突破した『ゴジラ-1.0』。2週目末の3日間成績は、動員35万6000人、興収5億6000万円。これで累計成績では動員135万人、興収21億円を突破しており、ハリウッド版も含めた「ゴジラ」映画の直近作である『ゴジラvsコング』(21)の日本国内での興行収入19億円を早々に上回ったことになる。
とはいえ、大々的なスタートを決めた初週末と比較すると、2週目の成績は動員、興収共に54%〜55%。今年の夏以降のヒット作を振り返ってみると、『キングダム 運命の炎』(23)が2週目末に初週末の57%前後の動員、興収をあげ、『ミステリと言う勿れ』(公開中)は動員、興収共に61%。両作品と比較すると少々下回ることにはなったものの、初日が祝日であったことを考えればまったくもって悲観する数字ではないだろう。
あとは国産「ゴジラ」の前作である『シン・ゴジラ』(16)の最終成績にどこまで迫れるか。初週末こそ同作を上回ることに成功したが、『シン・ゴジラ』は公開2週目末の時点で動員145万人、興収21.5億円に達しており、いまのところ僅差で後塵を拝している。しかも同作の持続力は驚異的で、公開3週目に首位から陥落、公開5週目には『君の名は。』(16)が公開されながらも11週連続でベストテン圏内をキープ。最終興収は81.5億円だったので、首位から落ちて以降もかなりの興収を上げたことがわかる。
ここからの“マイゴジ”の戦いに立ちはだかるのは、『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜』(11月23日公開)を皮切りに『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(12月8日公開)、ディズニーの『ウィッシュ』(12月15日公開)、そして『劇場版SPY×FAMILY CODE: White』(12月22日公開)といった大作ラッシュ。まずは次週末に、『シン・ゴジラ』が達成できなかった3週連続1位を飾ることが一つ目の課題となることだろう。
そして12月1日(金)からは、北米で1000館以上の規模で公開も控えている。言わずもがな海外でも人気の高い「ゴジラ」作品。先ごろ行われた北米プレミアには主演の神木隆之介と山崎貴監督が参加し、上映終了後には満場のスタンディングオベーションが巻き起こるなど大盛況。会場に駆けつけた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(18)のマイケル・ドハティ監督からも「アメージング!」という感想が神木と山崎監督に直接伝えられたとか。
現地の熱狂的なゴジラファンからも支持を得ているようで、「『ゴジラ-1.0』は圧倒的にベストなゴジラ作品。VFXもすばらしかったし、俳優の演技も良かったし、人間ドラマもすごくよかった」といった声や、「映画のトーン、埃だらけの世界を描いているところがすごくインパクトがありました」という声などが寄せられている。北米での興行成績に大いに期待すると共に、今後続々とあがってくるであろう現地の批評家やファンからの反応も追って紹介していきたい。