寺田心、中学に入ってから「身長が40センチくらい伸びた!」山田孝之は顔を隠して舞台挨拶に登壇|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
寺田心、中学に入ってから「身長が40センチくらい伸びた!」山田孝之は顔を隠して舞台挨拶に登壇

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寺田心、中学に入ってから「身長が40センチくらい伸びた!」山田孝之は顔を隠して舞台挨拶に登壇

スタジオポノックの長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』(12月15日公開)のジャパンプレミアが11月16日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ、仲里依紗、山田孝之、イッセー尾形、百瀬義行監督、西村義明プロデューサーが登壇した。

『屋根裏のラジャー』(12月15日公開)のジャパンプレミアが開催された
『屋根裏のラジャー』(12月15日公開)のジャパンプレミアが開催された

イギリスの詩人で作家のA・F・ハロルドによる「The Imaginary」を原作とした本作。想像から生まれた少年のラジャーを主人公に、イマジナリーフレンドたちによる現実と想像が交錯する世界で繰り広げられる大冒険を描く。

『屋根裏のラジャー』で貴重な体験をしたという寺田心「この映画に出られたことを一生忘れません」と力を込めた
『屋根裏のラジャー』で貴重な体験をしたという寺田心「この映画に出られたことを一生忘れません」と力を込めた

約6年の時を経て完成した本作。ラジャー役を熱望した寺田は、長きにわたるオーディションでその座を勝ち取った。最初に声を吹き込んだのは2022年の7月のことだそうで、寺田は「1年前の声変わりギリギリの時で、声が不安定な時でした」と当時の状況を回想。「大きな声を出さないようにしていたり、白湯を飲んだり、ハチミツを飲んだりと、声について気を付けることは多かったです。ちょっとずつ変わっていく時期を『屋根裏のラジャー』という映画に収めることができて、僕にとっても貴重な体験になりました」と明かした。現在15歳となり、背もぐんと伸びた寺田を見て、イマジナリの町でラジャーが出会う少女、エミリ役を演じた仲も「成長して。びっくり仰天」と笑顔。寺田は「中学に入ってから身長が40センチくらい伸びまして。中学校の2年間で急に伸びた」と周囲を会場を驚かせていた。

「僕の顔がチラついてほしくない」と語った山田孝之はなんと4度目の猫役!
「僕の顔がチラついてほしくない」と語った山田孝之はなんと4度目の猫役!

ラジャーの前に現れる怪しげな猫のジンザンを演じた山田は、「僕も録っていた時にちょうど声変わりの前で」と声色を変えて語り、会場も大笑い。続けて、声をいつも通りのトーンに戻しつつも顔を手で覆った山田。「ジンザンは、物語ですごく重要なところで出てくるんです。1ミリとも僕の顔がチラついてほしくない。邪魔にならないようにします」とジンザンに愛情を傾けた。司会からはこれまでにも猫の役が多いことを指摘され、「猫の王子様、猫のスナックのママ、夜廻している猫。今回で4回目。猫でオファーがくると迷えない。『やります』となってしまう。本当に猫が好きなんです。アニメーションじゃなくても、猫役がちゃんとできたらいいですね」と猫との縁を語りながら希望していた。

キャラクターのパネルと一緒にトークが繰り広げられた
キャラクターのパネルと一緒にトークが繰り広げられた

ラジャーから「諦めない心を教えてもらった」という寺田が、本作への並々ならぬ想いを吐露したこの日。最後の挨拶では「この映画に絶対に出たいと思ってオーディションを受けたこと。ラジャー役に選ばれた時にうれしくて泣いたこと。本気でアニメーションを作っている、作り手の皆さんの姿を見たこと。完成作を観た時のこと。こうして皆さんに映画をお届けできる日が来たこと。スタッフの皆さん、俳優の皆さんが何年も何年もかけて作った映画です。たくさんの想い、大事なシーンやセリフが詰まっています。僕はこの映画に出られたことを一生忘れません」と力強くコメント。会場から大きな拍手を浴びた。


高畑勲への想いを吐露した西村義明プロデューサー
高畑勲への想いを吐露した西村義明プロデューサー

また西村プロデューサーは「僕には歳の離れた友だちがいた。40歳くらい離れていました。高畑勲という監督です」と切りだし、「僕は小さなころにその監督の作品が好きで、スタジオジブリに入った。奇跡があって、『かぐや姫の物語』という作品を一緒に作りました。高畑さんとはもう1本、映画を作ろうという約束をしていました。高畑さんは死んでしまって、もう1本作ることができませんでした」と告白。「高畑勲がいなかったらアニメーションの道を志してはいないし、百瀬監督とも出会っていない。ましてや『屋根裏のラジャー』という作品は生まれていないし、すばらしい俳優の方々とも出会えていない。人はいずれ消えていきますが、そこになにが残るのかを考えながら企画をしていました」と高畑監督からつながった道のりを語り、「今日は関係者の方にお願いして、1席分だけ、僕の“イマジナリー高畑勲監督”の席を用意してもらいました。一番手厳しい、僕らの先輩が観ている」と百瀬監督と顔を見合わせ、笑顔を浮かべていた。

取材・文/成田おり枝

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