ニコール・キッドマンをジェームズ・ワンとジェイソン・モモアが大絶賛!アクアマンの母親アトランナって何者?
海底世界での迫力満点の海中バトルが話題となり、日本で興行収入16億3000万円、観客動員数111万人を超す大ヒットを記録した海洋アクションエンタテインメント『アクアマン』(18)から5年。『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15)のジェームズ・ワン監督、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(23)のジェイソン・モモア主演の最強コンビによる待望の続編『アクアマン/失われた王国』が2024年1月12日(金)に公開される。アクアマンが、世界を滅ぼす力を持つ古代兵器、ブラック・トライデントを見つけ出したブラックマンタことデイビッド・ケイン(ヤヒヤ・アブドゥル=マティーンII)と壮絶バトルを繰り広げる予告編が公開されているが、そこで強烈な印象を放っているのが、アクアマンの母親アトランナ。戦略に長けた頭脳でアトランティスを支える海底帝国の知将でもある彼女の魅力を改めて振り返ろう。
『めぐりあう時間たち』(02)でオスカー女優となったニコール・キッドマンが演じるアトランナは、気高く聡明なアトランティス帝国の前女王。アトランティスの前王との政略結婚を拒み地上へ逃げてきた際、人間の男トム(テムエラ・モリソン)と恋に落ち後にアクアマンとして活躍する男の子アーサーを授かる。しかし、そんな家族3人の幸せな時間は長くは続かず、居場所を突き止めたアトランティスの兵士たちが一家を襲い、まだ幼かったアーサーを守るため、彼女は海底世界に帰ることを余儀なくされる。ニコールはアトランナについて「彼女は息子を守るため自分を犠牲にできる強い女性です。私はそんなところに惹かれましたし、ワン監督も『アトランナはこのストーリーの“ハート”なんだ』と彼女の重要性を教えてくれました」と解説している。
海底世界に帰ったあと、行方がわからなくなっていたアトランナだが、大人になったアーサーが世界最強の矛、トライデントを手に入れるため訪れた海底世界のへき地で再会を果たす。そのシーンがお気に入りだと語るアーサー役のジェイソン・モモアは「アーサーは大人になるまで母親に一度も会ったことがなかったんです。なので再会のシーンはとても重要な場面だったのですが、二コールはさすがオスカー女優で、僕から最高の演技を引きだしてくれました。彼女と共演できたことがとても誇らしいです」と撮影当時の完璧なニコールの演技について振り返っている。また、ワン監督も「この映画で僕が大事にしているのは、親子、夫婦といった家族同士のつながりです。特に、アトランナと彼女が愛する夫とのシーンは個人的に特別です。本作のようなクレイジーな映画では、人間らしい感情を映しだしていくことが、とても重要な要素になっていきます。なぜなら、誰もが共感できる感情が織り交ざることで地に足がついた映画になるからです」と、本作の魅力を引きだす要素に、人間味あふれるアトランナは欠かせないことを明かしている。
今回は、第1作で海底アトランティス帝国の王の座を取り合ったアクアマンの実弟オーム(パトリック・ウィルソン)、アトランティスの女王で水を意のままに操るパワーを持つメラ(アンバー・ハード)、メラの父親で海底国ゼベルの王ネレウス(ドルフ・ラングレン)、そしてアクアマンとメラの間に生まれた赤ちゃんも登場。絆を強めたアクアマン一家の新たな冒険を目撃できるまであと少しだ。
文/サードアイ