BE:FIRSTのJUNONが『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の夢見る力と仲間との絆に共鳴!「世界中の全員が敵になったとしても、7人の絆は崩れない」
「僕らをつなげているのは、“音楽を好きだ”という想い」
そしてJUNONは、本作においてウォンカが仲間を得ていく展開も「自分たちとリンクした」という。チョコレートの町でいろいろな壁にぶち当たるウォンカだが、ひとりぼっちの少女ヌードルをはじめ、一風変わった町の住人たちと出会う。彼らはそれぞれの特技や特性を活用しながらウォンカを助けていくなど、心強い味方になっていく。「ウォンカは最初、妨害してくる人たちに対して1人で戦っていましたが、次第に仲間を得て、1人ではできなかったことを成し遂げていきますよね。それは自分たちにも、とても当てはまるなと思いました。僕たちもメンバーそれぞれに尖った個性があって、その7人が集まって『BE:FIRST』というチーム力を築いています」と重ね合わせながら、「僕たちの強みは、やっぱり仲がよいところかなと思います」とキッパリ。
「もしも世界中の全員が敵になったとしても、この7人の絆は崩れないと思える。そういったチーム力は、絶対にパフォーマンスにも表れていると思います。普段からいろいろな話をしているので、まったく打ち合わせをしていなかったことをやったとしても、メンバーでバシッとそろうことがよくあって。あとで映像を観て『うわ、すごいな。そろっている!』と思う時もあります。ライブの最中にも、横を見ると同じ方向を向いているメンバーがいるなと思って、うれしいな、仲間だなと感じたりして」と照れながら、「この年齢になってから仲間ができるなんて思ってもみませんでした。しかも年齢も、バラバラですから。本当にありがたい限りです」と奇跡のような出会いに感謝。「ウォンカと仲間たちが、ウォンカのチョコレートへの想いや、彼が作るチョコレートでつながっているとすると、僕らをつなげているのは、“音楽を好きだ”という想い。僕自身、音楽の奥深さを知っていくうちに、どんどん音楽が好きだという気持ちが大きくなっています。僕たちにとって、音楽は本当に大切なもの。その想いさえあれば、これからも絶対に前に進んでいけるんじゃないかなと思っています」と自信と誇りをにじませる。
強固な絆を育んできた彼らの、今後の夢も気になるところだ。「ドーム公演は大きな夢でした。また昨年はホールツアーをやらせていただき、全国の人に会うことができました。でも、まだ応援してくれる方の全員に会えたわけではない。海外で応援してくださっている方もいらっしゃるので、世界にも目を向けながら、僕たちの音楽を発信していけたらうれしいです。そういった意味では、ステージの大きさというよりも、自分たちの音楽をいかに広げられるか、どのように届けられるかを考えていくことが、これからの目標です」とまっすぐな瞳で未来を見つめ、「個人的には、とにかくいろいろなことをやってみたいですね。本作を観ていると音楽の“伝える力”を感じて、ミュージカルも魅力的だな、やってみたいなと刺激を受けました。歌って、培ってきたものがすべて反映されていくものだと思うので、とにかくいろいろな経験を積んで、それが最終的にグループの力になったらいいなと思っています」と笑顔。「いつまでも忘れたくないのは、周囲の方々への感謝。どうしても表に立っているのは僕たちなのでそこに注目が集まりますが、その場所に立つまでには必ず裏で支えてくれている人がいます。きちんとその感謝を伝えていきたい」と柔らかな微笑みを絶やさないJUNONからは、どんな質問にも情熱と心のこもった言葉が返ってくる。
本作を通して、自身のこれまでを振り返り、たくさんの刺激ももらったというJUNON。「仲間と助け合って夢に向かって進んでいくウォンカを見ていると、やっぱり元気や勇気をもらえますよね。魔法の世界に飛び込むことで、異世界感を味わってリフレッシュもできますから」と清々しく語り、「SHUNTOは『チャーリーとチョコレート工場』が好きなので、ぜひ観てほしいです。この映画を観ると、チョコレートが食べたくなりますよね。実際、僕は観終わったあとにチョコを食べました(笑)。RYUHEIは甘いものが大好きなスイーツ男子なんですが、いまちょっとスイーツを節制しているようで。この映画を観たら、チョコが食べたくなって困っちゃうかな?」とメンバーを頭に思い浮かべながらお茶目な素顔をのぞかせていた。
取材・文/成田おり枝