『ミッシング』公開日が2024年5月17日に決定、石原さとみ演じる主人公の切実な顔を映した特報も
石原さとみが主演を務め、『空白』(21)、『愛しのアイリーン』(18)、『ヒメアノ〜ル』(16)の吉田恵輔がオリジナル脚本でメガホンをとった映画『ミッシング』。このたび、本作の公開日が2024年5月17日(金)に決定。あわせて、本作初となる本編映像が入った特報映像、そしてティザービジュアルが解禁となった。
本作は、雑音あふれる世の中で生きるわたしたちが抱える問題をえぐり出し、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿を描いた物語。石原は、娘、美羽(有田麗未)の失踪により徐々に心を失くしていく母親、沙織里を演じる。また、娘の行方を捜し続ける家族の取材を続ける地元テレビ局の記者、砂田役に中村倫也、妻の沙織里と夫婦喧嘩が絶えなくなる夫の豊役に青木崇高、美羽が失踪する前の最後の目撃者となった沙織里の弟である圭吾役に森優作。また、小野花梨、細川岳、有田、小松和重、カトウシンスケ、山本直寛、柳憂怜、美保純らが出演する。
解禁された特報映像は、“母の姿”をありのままに演じきった石原の、セリフのない映像が観る者の心を揺らすもの。沙織里と娘の美羽が浜辺で遊んでいる仲睦まじいシーンから始まるが、「愛する娘が失踪した。」の文字が浮かび上がり、幸せな映像は断ち切られてしまう。3ヵ月にわたり懸命に捜索するも見つからない焦りと怒りに身を任せ、お互いに感情を爆発させる沙織里と豊。事件の取材を続けながらも苦悩する地元テレビ局の記者、砂田。それぞれの思いを乗せた映像は、世武裕子による柔らかなメロディーが流れるなか、日差しに手を伸ばす沙織里の姿で締めくくられている。
あわせて公開されたティザービジュアルには、沙織里の横顔が切り取られている。絶望の淵に突き落とされながらも、ただ娘に会いたいという一心が伝わる表情や、すがるような眼差しが印象的なデザインとなった。
本作は、石原が6年前に吉田監督へ直接「どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい」と直訴して実現した念願の作品。これまで極限状態に追い込まれる人物を数多く描き続けてきた“人間描写の鬼”吉田監督が「自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」と語る本作は観る者にどんな感情を抱かせるのか、期待が高まる。
文/鈴木レイヤ
※吉田恵輔監督の「吉」は「つちよし」が正式表記