『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が興収12億円超えのロケットスタート!近年相次ぐ“メガヒットアニメ映画”に続けるのか|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が興収12億円超えのロケットスタート!近年相次ぐ“メガヒットアニメ映画”に続けるのか

映画ニュース

『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が興収12億円超えのロケットスタート!近年相次ぐ“メガヒットアニメ映画”に続けるのか

12月22日から12月24日の全国映画動員ランキングが発表。クリスマスシーズンで大にぎわいを見せた全国の映画館でひときわの人気を集めたのは、やはり「SPY×FAMILY」の初の劇場版作品となった『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(公開中)だ。

【写真を見る】原作にないオリジナルストーリー!フォージャー家の愉快な掛け合いとド派手なアクションは劇場版でも健在
【写真を見る】原作にないオリジナルストーリー!フォージャー家の愉快な掛け合いとド派手なアクションは劇場版でも健在[c]2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 [c]遠藤達哉/集英社

完全オリジナルストーリーとして展開する『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は、IMAX50館を含む全国433館で公開を迎え、初日から3日間で観客動員数86万6436人、興行収入12億2420万8280円を記録。これは2月に公開された『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(23)を上回り、2023年に公開された作品としては第4位のオープニング成績となる。

遠藤達哉原作の「SPY×FAMILY」は、世界各国が熾烈な情報戦を繰り広げている時代を舞台に、敏腕スパイの“黄昏”が“オペレーション<梟(ストリクス)>”という任務を遂行するために精神科医のロイド・フォージャーと名乗り、エスパーの少女アーニャと凄腕の殺し屋ヨル、そして未来予知犬のボンドと共に“仮初めの家族”として生活しながら様々なハプニングを乗り越えていく姿を描いた物語。

2019年に「少年ジャンプ+」で連載がスタートするや大きな反響を集め、数々のマンガ賞を受賞。現在までの総PV数は6億を超え、コミックスのシリーズ累計発行部数は3400万部以上。2022年にテレビ東京系列でテレビアニメ版が放送されるとさらにその人気は急拡大を見せ、同年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたりミュージカル化燃されるなど社会現象級に。2023年10月からはテレビアニメのSeason2も放送され、ちょうど12月23日に最終話を迎えたばかり。

“仮初めの家族”が家族旅行へ出発!特別感も劇場版の醍醐味のひとつ
“仮初めの家族”が家族旅行へ出発!特別感も劇場版の醍醐味のひとつ[c]2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 [c]遠藤達哉/集英社

この劇場版では、家族旅行に出掛けるフォージャー家の面々。その道中でマイクロチップ入りのチョコレートをアーニャが飲み込んでしまったことをきっかけに、世界の命運をかけた数々のハプニングに立ち向かうことになるというストーリーが展開。(心を読めるアーニャを除き)それぞれが互いの素性に気付いていないというユニークな設定に、それを存分に活かしたコミカルな掛け合いは劇場版でも健在。

また、彼らが家族として徐々に絆を深めていくドラマ性も、今作の見どころの一つとなっている。そしてテレビアニメ版でも話題を呼んだド派手なアクションシーンは、劇場版スケールとなってさらに迫力満点な仕上がりに。あらゆる面でパワーアップしていることによって、“劇場版”であること、そして映画館で観ることの意義を存分に感じることができるだろう。

次々と起こるハプニングに、フォージャー家はどう立ち向かうのか…
次々と起こるハプニングに、フォージャー家はどう立ち向かうのか…[c]2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 [c]遠藤達哉/集英社

この数年、“少年ジャンプ”系マンガのアニメ映画化作品は、目を見張るほどのメガヒットを連発している。日本歴代興収ランキング第1位にまでのぼり詰めた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20) を皮切りに、『呪術廻戦0』(21)、『ONE PIECE FILM RED』(22)、そして『THE FIRST SLAM DUNK』(22)と、その顔ぶれは1990年代に社会現象を巻き起こした作品のリバイバルから近年の連載作品まで幅広い。いずれの作品にも共通していることは、原作の熱心なファンに限らず、世代も性別も問わずあらゆる層に間口が向けられていることに他ならない。


そうしたジャンプ作品の強みを存分に活かした作り込みは『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』でも見受けられ、先述の錚々たる作品群に加わるだけのポテンシャルを有していることが輝かしい初動成績で裏付けられたといえよう。あとは今後この数字をどこまで伸ばすことができるのか。興収100億円の大台に乗るためには、まずは年明け後もしばらくランキング上位に君臨することが重要なミッションとなる。

関連作品