重岡大毅主演『ある閉ざされた雪の山荘で』が好スタート!東野圭吾作品はなぜ映像化との相性が良いのか
『アクアマン』最新作、『カラオケ行こ!』も初登場!
ランキングに戻ると、3位にはジェイソン・モモア演じる海底アトランティスの王アクアマンの新たな戦いを描く『アクアマン/失われた王国』(公開中)が初登場でランクイン。初日から3日間の成績は動員が14万8000人、興収が2億3900万円と、2位の『ある閉ざされた雪の山荘で』とは僅差。興収では同作を上回ることに成功している。
はるか昔に南極の氷河の奥深くに封印された、世界を滅亡させる力を持つ兵器“ブラック・トライデント”。アクアマンへの復讐を誓うブラック・マンタ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)がそれを見つけだしたがために邪悪な力が解き放たれ、アクアマンはアトランティスの前王で実の弟でもあるオーム(パトリック・ウィルソン)と手を組み脅威に立ち向かっていく。
DC作品歴代No. 1の全世界興収を記録した前作からさらにスケールアップを遂げ、陸海空を股にかけた超絶アクションが見どころとなっている本作。アトラクションさながらの臨場感を体験できるIMAX 3Dや4Dなどのラージスクリーンフォーマットでの上映が特に人気を集めており、父親として奮闘するアクアマンの姿や、前作で敵対していたオームとの共闘など、胸熱なストーリーも好評なようだ。
また初登場作品はもう一本。8位にランクインしたのは、1巻完結ながら累計発行部数60万部を突破した和山やまの同名コミックを綾野剛主演で映画化した『カラオケ行こ!』(公開中)。歌が上手くなりたいヤクザと、変声期に悩む合唱部部長の中学生の奇妙な友情を描いた作品で、メガホンをとったのは山下敦弘監督。脚本は「アンナチュラル」や「MIU404」の野木亜紀子が務めている。
既存の作品では、公開6週目を迎えた『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(公開中)が前週よりワンランクダウンとなったものの好調をキープ。1月12日に累計興収30億円を突破し、1月14日までの累計成績は動員251万9000人、興収31億7400万円。どこまでこの数字を伸ばすことができるのだろうか。
また、こちらも好調が続いている『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(公開中)は、公開9週目にして前週から一気に3ランクアップで6位にランクイン。キャラクターデザインを担当した谷田部透湖が描きおろし、入場者プレゼントとして好評を博した4種の特典イラストを1シートのステッカーにまとめた第4弾入場者プレゼントが1月13日から配布されており、それが動員アップに貢献。累計成績は動員156万9000人、興収22億3700万円を記録している。
そして1月12日からモノクロ映像版『ゴジラ-1.0/C』(公開中)がスタートした『ゴジラ-1.0』(公開中)は、前週に引き続き7位をキープ。公開73日間の累計成績は、通常版とモノクロ版をあわせて動員346万4000人、興収53億2500万円。ちなみに北米ではすでに興収5000万ドル(約72億円)を突破しており、北米における日本映画歴代興収第2位に浮上。まもなくノミネートが発表される第96回アカデミー賞では視覚効果賞の有力候補と目されており、今後さらに注目を集めること必至だ。
以下は、1~10位までのランキング(1月12日〜1月14日)
1位『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』
2位『ある閉ざされた雪の山荘で』
3位『アクアマン/失われた王国』
4位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
5位『ウィッシュ』
6位『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
7位『ゴジラ-1.0』
8位『カラオケ行こ!』
9位『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』
10位『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
今週末は、明治末期の北海道を舞台にした野田サトルの大ヒット同名漫画を山崎賢人主演で実写映画化した『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)、ウディ・アレン監督がスペインを舞台に撮りあげたロマンティック・コメディ『サン・セバスチャンへ、ようこそ』(1月19日公開)などが公開を控えている。
文/久保田 和馬