鑑賞後にはファン同士でいろいろと語りたくなる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』など週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
鑑賞後にはファン同士でいろいろと語りたくなる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』など週末観るならこの3本!

コラム

鑑賞後にはファン同士でいろいろと語りたくなる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、約20年ぶりの「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの最新作、新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされた愛の物語、平凡な会社員がアメリカの金融マーケットに起こした逆転劇の、ドキドキさせられる3本。

初見でも十分に楽しむことができる…『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)

【画像を見る】キラ・ヤマトは混乱が続く世界のため奔走する(『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』)
【画像を見る】キラ・ヤマトは混乱が続く世界のため奔走する(『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』)[c]創通・サンライズ

2002年にテレビシリーズが放送された人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の20周年のタイミングにあわせて発表された劇場用最新作。テレビシリーズ第2弾「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」から2年後の世界を舞台に、主人公キラ・ヤマト(声:保志総一朗)が所属する世界平和監視機構コンパスと新興勢力として現れたファウンデーションとの戦いを描く。

2本のテレビシリーズでは描ききれていなかった、キラ・ヤマトとヒロインのラクス・クライン(声:田中理恵)の関係性を軸にした「愛」をテーマとした物語をベースに、映像はモビルスーツの活躍はもちろん、艦隊戦などシリーズ総決算とも言える圧倒的な物量による、ファンは大満足となる贅沢な映像は必見。「SEEDシリーズ」だけでなく、過去の様々なガンダム作品やサンライズ作品を思いださせるオマージュ、成長したキャラクターの見せる関係性などの見所も多く、鑑賞後にはファン同士でいろいろと語りたくなる要素が溢れている。20年越しの待望の新作ということで、ファン向けの要素が多いが、初見でも十分に楽しむことができる構成にもなっているので、過去作を見ていなくても気になるならばぜひ劇場で20年目の「お祭感覚」を味わってみてほしい。(映画ライター・石井誠)

思いがけず疾走する三角関係の顛末から目が離せない…『熱のあとに』(公開中)

実際の事件を題材に、鮮烈な愛の物語を描く『熱のあとに』
実際の事件を題材に、鮮烈な愛の物語を描く『熱のあとに』[c]2024 Nekojarashi/BittersEnd/Hitsukisha

2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされた作品は冒頭からショッキング。ホストの隼人(水上恒司)を愛するあまり、刺し殺そうとした沙苗(橋本愛)。6年後、彼女の過去を知っても沙苗と結婚する健太(仲野太賀)。やがて二人の前に現れる謎の女性、足立(木竜麻生)。各々が自分の愛は本物、自分の愛こそ正義と信じているからこそ複雑に絡み合う3人の人間関係。

橋本、仲野、木竜の3人からは生々しいほど、人を愛するが故のどこか冷静ではないおかしさ、悲しさが漂っている。役柄もぴったりなそれぞれがパズルのピースのようにかっちりハマり、思いがけず疾走する三角関係の顛末から目が離せない。どの愛が本物で正解はどれなのか。三者三様の不器用な愛し方に我が身を振り返り、ホッとしたり、羨ましかったり。大いに翻弄させられ、愛にとことん向き合う127分。(映画ライター・高山亜紀)

SNS時代ならではのマネーをめぐる狂騒…『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(公開中)

全米を揺るがしたゲームストップ株騒動の裏側を描きだす 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』
全米を揺るがしたゲームストップ株騒動の裏側を描きだす 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』[c] 2023, BBP Antisocial, LLC. All rights reserved.

今年から新NISAがスタートし、株式投資への関心が高まっている今日この頃。ハリウッドからあっと驚く実話に基づくユニークな金融エンタテインメントが届いた。2021年、ゲームストップという時代遅れのゲームソフト販売会社の株を買っていた大勢の個人投資家がSNSで団結し、莫大な資金力を誇るウォール街のヘッジファンドに大損失を負わせていく。アメリカのメディアが連日大々的に報じて社会現象になった大騒動の舞台裏を、ポール・ダノ扮するその火付け役となった実在のインフルエンサー、キース・ギル(ネット上のハンドルネーム:ローリング・キティ)を主人公にして映画化。

ごく平凡な庶民がウォール街の大富豪に闘いを挑むストーリーの痛快な構図、コロナ禍のコミカルでちょっぴりせつない人間模様など、見どころは尽きない。ジェットコースターさながらに乱高下する株価の動きにハラハラしながら、SNS時代ならではのマネーをめぐる狂騒を体感してほしい。(映画ライター・高橋諭治)


映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて。

構成/サンクレイオ翼

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