衝撃の死のオンパレード!おもな退場キャラクターで振り返る「君と世界が終わる日に」の残酷な物語
日本の地上波ゴールデン帯ドラマとして初めてゾンビを題材にし、2021年にシーズン1が日本テレビで放送されると、その後もHuluにてシーズン4までが配信された「君と世界が終わる日に」。2年連続でHulu視聴者数ランキング年間第1位を獲得するなど人気作へと成長したシリーズの初の劇場版で、竹内涼真演じる主人公、響の長い物語がクライマックスを迎える『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』が1月26日より公開中だ。
生ける屍=ゴーレムに占拠された死と隣り合わせの終末世界における熾烈なサバイバルを、4シーズンにわたって描いてきた本作。「ウォーキング・デッド」よろしく、主要人物でも容赦なく死んでしまうスリリングな展開も魅力の一つだ。そこで本稿では、視聴者を驚かせた数々の死と共にシリーズを振り返っていく。
容赦なく人が犠牲に…!シリーズのスタンスを打ちだした「シーズン1」
終末のはじまりが訪れるなか、離ればなれになった恋人を捜そうとする主人公の奮闘が描かれたシーズン1。三浦半島南端の三浦市で自動車整備工として働く間宮響(竹内)は、同棲中の恋人である来美(中条あやみ)にプロポーズをしようとしたその日、トンネル崩落事故に巻き込まれてしまう。
トンネルから脱出した響だったが、そこには人気のない不気味な街が広がり、やっとのことで出会った人も生き血を求めて人間を喰らう“生ける屍=ゴーレム”へと変貌していた。なんとか生きながらえた響は、同級生の警察官である等々力(笠松将)やその上司の本郷(大谷亮平)、女子大生の佳奈恵(飯豊まりえ)ら、身を寄せ合いながら生きる「放浪グループ」に合流。危険を承知で横須賀の駐屯地を目指していく。
一方、自衛隊に保護され、駐屯地で研究者の首藤(滝藤賢一)によるワクチン開発の実験台となった来美も、響との再会を目指していたが、様々な思惑や誤解により2人はすれ違いを繰り返してしまう。
「シーズン1」のおもな退場者は?
ゴーレムはもちろん、変わってしまった世界で豹変した人間同士の争いにより、多くのキャラクターが物語から退場することに。駐屯地に到着するや自衛隊に射殺されるという衝撃的な最期となった本郷をはじめ、武闘派「刀集団」の一員として響たちを翻弄しながらも、ゴーレムになった恋人とのせつないラストが涙を誘った美亜(芳根京子)など、回を重ねるごとに退場者が増えていった。
そのなかでもひと際“ロス”を誘ったのが、高い戦闘力とナイスガイな性格を持ち、「放浪グループ」のなかでも頼りになる存在だったミンジュン(キム・ジェヒョン)。テロリストの一員と勘違いした来美によって傷を負わされると、血の匂いに誘われたゴーレムに噛まれてしまい、仲間たちに見守られて静かに息を引き取るという悲しい最期を遂げた。
また、亡き妻を蘇らせたいという理由からゴーレムウィルスを開発したすべての黒幕である首藤は、妻の遺体を保存していた冷凍装置を壊した響を殺すべく、ゴーレムをけしかけるも逆に襲われて感染。最後はゴーレム化したところを響に頭を撃ち抜かれ、悪役として抜群のインパクトを残した。